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トプティカ、ガイドスターレーザを開発

July 3, 2012, Munich--トプティカ(TOPTICA)がカナダのMPB Communicationsと共同開発したレーザシステムが公開された。同システムは、ヨーロッパ南天天文台(ESO)レーザグループのアプローチをベースにしている。
試作品ユニットは、広範な品質試験(パフォーマンス、寿命、人工気象室:高温と低温、高度、衝撃、振動など)を成功させた。これはチリのセロパラナル(Cerro Paranal)にある最終目的地で苛酷環境条件に耐えることの実証を目的としている。これらSodiumStarレーザ4台は2013年、ESO VLT (Very Large Telescope)適応光学システムの一環として導入される。また、現在建設中のESO E-ELT(THE EUROPEAN EXTREMELY LARGE TELESCOPE)ではパスファインダ設置とも見なされている。SodiumStar 20/2の共同開発は、ナローバンド可変ダイオードレーザ、周波数安定化、周波数ダブリングにおけるトプティカの広範な経験と、高出力ファイバレーザやラマン増幅に関するMPBC経験とを統合したものである。SodiumStar 20/2の中核は、ESOが開発し、特許を所有しているEFRA技術をベースにしたナローバンドラマンファイバアンプ(EFRA)。EFRAは、狭スペクトラル1178nm可変ダイオードレーザ種光を増幅して35W程度の光パワーにする。効率のよい周波数変換で、5MHz以下の線幅のナトリウム(589nm)で20W以上の出力が得られる。SodiumStar 20/2は、以前のアプローチを克服したとトプティカは説明している。同社説明によると、「以前は、控え目に言って、天文台環境(寒冷、重力不変動作、表面温度、高度)での動作が困難であった」。SodiumStarはクリーンルームを必要とせず、直接望遠鏡に設置可能。D2b サイドバンド発生(repumper)を組み込んでおり、現行のパルスガイドレーザスターソリューションと比べてリターンfluxが飛躍的に増える。この技術はリモートポンピングと呼ばれ、大型のコンポーネントは、ガイドスター発射望遠鏡アセンブリにある軽量レーザヘッドから30mまで離して置くことができる。
レーザシステムは、高度90km中間圏のナトリウム原子を励起する。レーザシステムは、地球の大気のゆらぎによる波面の歪みを適応型オプティクスが補正するためのビーコンの役割を果たす。来年、これら4台のレーザシステムがVLTの現行望遠鏡にインストールされる。
(詳細は、www.toptica.com)

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