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LEDランプによる世界のエネルギー節約は5年で1000億ドル

June 29, 2012, Wellingborough--調査会社IMSリサーチ(IMS Research)によると、LEDランプの入れ替え導入が広がると、世界的にエネルギー節約になり、今後5年で1000億ドルの効果がある。
一般照明用LEDランプの利用はまだ広がっていないが、IMSリサーチの「LED照明の電力部品市場」によると、LEDランプ置き換え急増により2016年の市場規模は40億ドルを超える見込だ。現状のLED照明の普及は主に法規制によるものだが、競合照明技術に対して長期的には節約に繋がることを消費者が理解するようになるにともない、LED照明の普及は促進されるとの予測がある。
市場アナリスト、Ryan Sanderson氏は、「LED照明が地球規模で普及したときの環境への影響は計り知れない。現在、照明は世界のエネルギー使用の約19%を占める。IMSリサーチは、LEDによって2016年にはこの比率が約15%になると見ている。LEDは、世界中の照明のエネルギー消費を約20%削減することになる」と分析している。
LEDランプに置き換えると、同等の明るさを得るのに必要なエネルギー消費は白熱電球に比べるとほんのわずかになる。IMSリサーチの予測では、2012年だけで白熱電球置き換えのLEDランプによりエネルギーの節約は30GWhを超える見込だ。2016年には、LEDランプ置き換えが普及することで300GWeを超えると予測されている。5年の累積では800GWeを超え、1000億ドル超となる。
市場アナリスト、Johathon Eykyn氏は、「2016年に800GWeのエネルギーを生み出すのに50基以上の原発をフル稼働させる必要がある。同時に、世界が経済発展をサポートするために維持可能な電源とローコスト電源とのバランスをとろうとしているとき、LED照明はソリューションの大きな部分を占める」とコメントしている。
LEDランプを一般消費者が採用することのメリットは、平均的な家庭のエネルギー料金を減らせることだ。現在、平均的な家庭が白熱電球を1日に4時間、1年間使用すると20ドルになる。LEDでは同じ時間使用して16ドル、20%の節約になる。しかし、コンパクトなCFLはLEDランプと競合しており、白熱電球の置き換えになっている。CFLランプは現在、年間の平均コストは6ドルで、最も経済的な選択肢となっているが、LEDランプは平均してCFLランプの半分のパワーしか必要としない。したがって、長期的にはLEDランプの優位性は明らかである。
LEDランプの寿命は平均で30000時間で、白熱電球の30倍、CFLランプの3.75倍長寿命である。節約を長期的な視野で考えると、LEDランプが最も安価なソリューションとなる。例えば、15のランプを使う一般的な家庭では、白熱電球からLEDランプに変えることで、20年で5100ドル以上の節約になる。CFLを使用している家庭は、LEDランプに変えることで、20年で500ドルの節約になる。LEDランプのコストは下がり続けており、特に今後5年で大幅に下がるので、節約額は益々大きくなると言える。

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