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IPTVブロードバンド普及率15%、成長展望はまだら模様

June 26, 2012--テレジオグラフィ(TeleGeography)の「グローバルコムズペイTV調査サービス」によると、世界の通信事業会社加入者へのIPTV普及は、2012年Q1で15%、加入者数は8700万件に達した。これは、世界のペイTV 8億1200万加入者の8%に相当する。しかし、IPTVとペイTVの普及率に大きな地域差があることから、IPTVの成長展望は根本的に異なると指摘している。
北米の電話会社(テレコ)、ベライゾンとAT&TはIPTVサービスをそれざれのブロードバンド加入者ベースの約40%に売り込むことに成功している。しかし、何らかの形のペイTV(有料テレビ)サービスを受けている世帯は80%を超えている。北米市場は飽和状態にあり、加入者増は止まっている。西欧のペイTV市場も、普及率が北米よりも20%低いとは言え、飽和状態に近づいている。ここでの市場減速は、東欧と同様、多くの国で無料サービス(FTA)が広がり続けていることが原因。これら3地域では、通信事業者はIPTV加入者ベースの拡大に注力せざる得ないが、成功は、熾烈な競争市場の中で他のオペレータから加入者を奪い取ってくることができるかどうかにかかっている。
他の3地域でもIPTVの伸びは行き詰まると見られているが、理由は別にある。ラテンアメリカのIPTVは、市場構造とサポートする規制制度の欠如に大きく制約されている。一方、アフリカや中東地域では、FTAサービスの普及と広範囲の海賊放送が成長の障害になっている。
成熟市場とは対照的にAPAC地域はペイTVの世帯普及率はわずか46%であり、これまでのところ通信事業者が売り込んだIPTVサービスは各社のブロードバンド加入者のわずか12%に過ぎない。このことは、成長の余地が十分にあることを示しており、この地域の9億8700万世帯はIPTVにとって膨大な好機と言える。
テレジオグラフィのJohn Dinsdale氏は、「過去3年のIPTV加入者の伸びは目覚ましいものだった。IPTV加入者数は昨年だけで36%増だったが、オペレータによっては加入者が減っているところもでてきている。IPTV成長の大部分はAPAC地域からのものだ。この地域が今後5年の世界の加入者増の2/3を占める」と分析していいる。

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