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日本の自動車産業の要求に応える1kWファイバレーザ

June 25, 2012, Rugby--日本の自動車製造からの高まる要求に応えるためにシステムインテグレータ、住友重機械(SHI)メカトロニクスディビジョンがJK Laserの1kWファイバレーザ(JK1000FL)を使ってアプリケーションベーストライアルを行っている。
最初の結果によると、JK1000FLはディゼールインジェクタやエアバッグ起動装置の溶接を含め、幅広い用途に必要な高速性、高品質溶接を達成している。
従来のCW Nd:YAGレーザで達成できる600μmスポットサイズに対して、JK1000FLは200μmスポットサイズを達成できる。これにより、穿通が深くなり、加工速度が速くなる。例えばステンレス鋼のキーホール溶接では、JK1000FLは分速3.5mで約2mm穿通、分速0.5mで3mm穿通を達成した。
JK1000FLの並外れて優れたビーム品質は、このレーザがデフォーカス(defocus)に強いことを意味している。結果として、材料とノズル先端やレンズとのわずかな変動を吸収するために加工パラメタを変える必要がない。SHIのトライアルは、JK1000FLの穿通は±1mmのデフォーカスが無視できることを示している。
わずかなデフォーカスでも溶接が安定しているので、製造パーツの変動やロボット溶接アームパスの相違に許容度がある。しかし、自動車のバッテリなどで使われる銅やアルミなどの反射材料の加工では、反射による損傷が出る。こうした条件では、JK Laser特許のPIPA(Plug-in, Pre-Aligned)デリバリファイバによってJK1000FLをしっかりと保護する。
JK1000FLのもう1つの重要な利点はエネルギー効率だ。ファイバレーザは、同等出力のNd:YAGレーザと比べてエネルギー消費は10倍少ないので、電力供給が過去最少となっているような国では関心度が高くなっている。
ファイバレーザは、完全シールド設計となっているので、定期メンテナンスは不要。MTTFは30万時間以上であり、JKファイバレーザに使用されているダイオードポンプ光は高信頼で電力変換効率は25%超となっている。
(詳細は、www.jklasers.com)

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