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米国SequoiaスーパーコンピュータがTOP500の頂点に

June 20, 2012, Mannheim--2009年11月以来初めて米国のスーパーコンピュータが世界のスーパーコンピュータTOP500リストの頂点に立った。
IBM BlueGene/Qシステム、Sequoiaは、米国エネルギー省ローレンスリバモア国立研究所に導入されており、1,572,864コアを使ってリンパック(Linpack)ベンチマークで16.32Pflop/sを達成した。
Sequoiaは、同リストの中で最もエネルギー効率の優れたシステムの1つ。
最新リストでは、神戸AICS理研に導入されている富士通の「京」(K Computer)が、705,024SPARC64プロセシングコアを使用してLinpackベンチマーク、10.51Pflop/sを達成し、No.2。「京」は、前年2回のリストでNo.1だった。
イリノイ州Argonne国立研究所に導入されている新しいMiraスーパーコンピュータ、IBM BlueGene/Qシステムは、786,432コア、Linpackベンチマーク、8.15Pflop/sでNo.3。上位10に入ったその他のUSシステムは、Oak RidgeのJagarアップデート、これはNo.6。
最新リストでは、ヨーロッパ勢が復活。ヨーロッパ最強システムは、SuperMUCのNo.4、ドイツ、ライプチッヒRechenzentrumに導入されたIBM iDataplexシステム。もう1つのドイツのマシーン、Forschungszentrum Juelich に導入されているJuQUEEN BlueGene/QはNo.8。
CINECAに導入されたIBM BlueGene/Qシステムでイタリアが初めてTOP10に入った。同システムは、1.72Pflop/sでNo.7。IBM BlueGene/Qシステムは、TOP10に4件。フランスは、国産のBullスーパーコンピュータでNo.9となった。
リストに載っている全システムのトータルパフォーマンスは、2011年11月から大幅に上昇し、123.4Pflop/sとなった。前回のリストでは、74.2Pflop/sだった。最新リストのうち、20が1Pflop/sを上回るパフォーマンスに達した。このリストのNo.500のマシーンのパフォーマンスレベルは、60.8Tflop/sで、これは7ヶ月前であればNo.332に相当する。
現在、372システム(74.4%)がインテルプロセッサを使用。前回は384システム(76.8%)。これに続くのがAMD Opteronファミリで63システム(12.6%)で、これは前回と同じ。IBM Powerプロセッサのシェアが49から58システム(11.6%)に上昇。
58システムがアクセラレータまたはコプロセッサ(co-processors)を使用(前回は39)しており、そのうち53がNVIDIAチップ、2システムがCellプロセッサ、2システムがATI Radeon、Intel MIC技術を使用する新システムも1件ある。
ベンダでは、IBMが213システム(42.6%)、HPが138システム(27.6%)。HPは、前回の141システム(28.2%)からわずかに減少、IBMは前回223システム(44.6%)だった。
HPCシステム利用では米国が253システムでトップ(前回は263)。ヨーロッパのシェア(107システム、前回は103)はアジア(121システム、前回は118)よりも低い。アジアでは中国が68システム(前回74)で優位に立っており、日本は34システム(前回の30から増加)。ヨーロッパでは、UK、フランス、ドイツがほぼ拮抗しており、それぞれ25、22、20システム。
インタコネクトファミリのシステムシェアは、InfiniBandが41.8%、ギガビットEthernetが41.4%、カスタムインタコネクトが9.8%。InfiniBandファミリの中では、InfiniBand QDRがシステムシェア39%、InfiniBandが13.4%、InfiniBand FDRが4%などとなっている。Ethernetでは、ギガビットEthernetが39%、10GbEが2.4%。

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