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フォトカレントの高分解能計測

June 19, 2012, Munich--ルートビッヒ・マクシミリアンス大学(LMU)のAchim Hartschuh教授の研究チームは、光アンテナ(尖った先端を持つ微小なゴールドピン、先端はレーザ照射される)を用いてナノチューブからの電気信号と光信号を同時に高精度測定した。共焦点顕微鏡をベースにした従来の方法では、このレベルの空間分解能は達成できない。
エレクトロニクスコンポーネントに一層の微小化が求められるとすると、基本となる物理的技術的パラメタにより、現在のシリコンベースの技術は早晩限界に達する。カーボンナノチューブはこうした限界を超える可能性がある。単層カーボンナノチューブはトランジスタとして使われているばかりか、光の吸収と放出も可能だ。
これらナノチューブの壁は1nmの厚さであり、光特性や電気特性も同等スケールで特徴付けることができる。
光アンテナを使うことによって単層ナノチューブから出た信号を増幅し、それらを高分解能でマップすることができる。Hartschuh氏は、「研究では、30nm以下の分解能でフォトカレントを計測した」と言う。研究チームは、すでにこの方法、先端増幅近接場光学顕微鏡を多くの他のセッティングで用いており、現在ではさらにその開発を進めた。
フォトカレント計測の空間分解能は、理論的予想水準に近い。Hartschuh氏によると、ここで用いた方法は、カーボンナノチューブだけでなく、無機半導体ナノワイヤ、太陽電池やその製造に用いられる材料にも適用できる、と言う。同氏は、LMUのナノサイエンスセンタのメンバでNIM(Nanosystems Initiative Munich)にも取り組んでいる。
(詳細は、www.uni-muenchen.de)

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