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NICT、世界初広域ネットワーク自動構築に成功

June 8, 2012, 東京--情報通信研究機構(NICT)は、新世代ネットワークの構築に向けて、これまでは手動でしか設定できなかった広域ネットワーク機器の位置情報を自動的に割り当てる仕組み「HANA」(Hierarchical Automatic Number Allocation)を使って、「広域ネットワークの自動構築」に世界で初めて成功した。
この成果により、ネットワーク設定の人為的ミスが避けられ、作業時間が短縮できるため、運用コストの低減につながりる。また、障害発生時に有効な迂回経路があらかじめ確保できる。
現在、広域ネットワークの管理者は、ネットワーク機器の追加や変更が必要になった場合、手動で、必要な位置情報を機器に設定している。そのため、運用管理における作業の複雑化や人為的ミス等が起きかねない。また、障害発生時に、機能しなくなる経路情報の発見に時間がかかり、迅速な経路切替えができない。
NICTは、ネットワーク機器に位置情報を自動的に割り当てる仕組み「HANA」を実装し、JGN-X上で広域ネットワークの自動構築に成功した。自動構築された広域ネットワークは、実験室の模擬データセンタ、IPv4、IPv6ユーザ端末が利用できるネットワーク等から構成される。パソコンのほか、これまで手動で設定していたルータにも、自動的に複数の位置情報が割り当てられる。各機器が複数の位置情報を持つことで、障害発生時に有効な迂回経路を確保できる。
この成果を広域ネットワークの管理に利用することによって、自動化が図れ、運用管理における作業の効率が上がる。また、迂回経路の確保が容易になり、障害に強いネットワークを構築しやすくなる。
NICTは今後、「HANAによって構築されたネットワーク拠点を増やし、より広域なネットワーク及び大規模なデータセンタにおいても適用できることを実証していく。

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