Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

May 30, 2012, Taipei--LEDインサイド(LEDinside)のLED調査部門、トレンドフォース(TrendForce)の「2011-2015ヨーロッパLED照明市場レポート」によると、ヨーロッパLED照明市場急成長は、ヨーロッパにおけるエネルギー節約意識と高い電気料金、特に電気料金高騰によるものとされている。
7WのLED電球(40Wの白熱電球相当)が1日8時間で1ヶ月(31日)使用されると、40W白熱電球と比べて8kWhの節約になる。EU-27の電気料金で、白熱電球の代わりにLEDを採用すると毎月2ドルの節約となる。
今後のLEDについてLEDインサイドは、LED商用照明の展望が有望であると見ている。世界的な反原発トレンドと電気料金が下がる余地がないことを考えると、エネルギー節約要求だけが強まる。LEDインサイドは、LED価格が2012年から飛躍的に下がり始めると予測しており、ヨーロッパのLED商用照明市場は2015年には、2011年の7倍、19億ドルに達すると見ている。
LED照明を屋外や商用照明分野に採用すると、これらは電力消費が大きいため、電気料金の削減は一段と大きい、と調査レポートは指摘している。LED電球の低消費電力と放熱効率の高さによりエネルギー節約効率がさらに改善される。これらから同レポートは、「高い電気料金は、ヨーロッパLED照明市場急成長に拍車をかける重要な要素の1つ」と見ている。