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2012年、LED需給が均衡に向かう

May 23, 2012, Santa Clara--NPDディスプレイサーチ(DisplaySearch)の「四半期LED供給/需要市場予測レポート」によると、LCDバックライト需要が2013年まではLED需要を牽引し、その時点でピークに達する。
2011年はLEDメーカーにとっては困難な年だった。2010年市場が立ち上がった後、LEDバックライトLCD TV販売の低迷、バックライトに使用されるチップが効率改善により成長が伸び悩み、LCD TVバックライトからのLED需要は反転した。タブレットPCでの利用とTV需要減退を補填するLCDモニタの力強い成長によって、LCDバックライト用LED需要はわずかに伸びた。照明の成長も緩やかだった。LED照明の普及率は2010年で1.4%、2011年で1.9%。
同時に多くの新規LEDサプライヤがこの業界に参入してきて、生産数量が急増した。500×500μmチップサイズの標準製品換算で、2011年の供給は41%増。それに対して需要はわずか10%の成長だった。このため、2011年は大幅な供給過剰となった。
NPDディスプレイサーチのアナリスト、Steven Sher氏によると、LEDは2010年末以来供給過剰となっており、これがLED価格とマージンの下落の引き金になった。「結果的に2012年は、LEDアプリケーション投資はほとんどなく、大きな製造能力増強もない。これにより、2011年から2012年に需給飽和は半減となる」と同氏は分析している。
LCD TV向けの新しい低価格ダイレクトLEDバックライトデザインの人気が高まっているため、バックライトにおけるLED需要は、2013年にかけて増加を続ける。LCDバックライトあたりのLEDパッケージ数は2012年にピークを迎えるが、LEDバックライト普及が続くため、2013年のLED需要はわずかに伸びる。2014年、価格低下と効率改善が普及の引き金となって、LED需要では照明が優位を占める。
LED照明の普及は2015年に16.8%に達する見込だ。「四半期LED供給/需要市場予測レポート」によると、中国の第12次5カ年計画や台湾のLED補助金政策によりスポットライトやLED街灯も普及する。同様にして商用アプリケーションも成長が継続する。日本では特に2011年3月以降、政府の刺激策、エネルギー節約意識により、LEDバルブと蛍光灯は成長を続けている。

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