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量子ドット世界市場、2022年に74億8025万ドル規模に

May 22, 2012, Dallas--マーケッツアンドマーケッツ(Marketsand Markets)の調査レポート「量子ドット市場-予測と分析(2012-2022)」によると、量子ドット(QD)市場規模は、2012-2022年にCAGR 55.2%で成長して、2022年には74億8025万ドルに達する。
量子ドットは「半導体ナノ粒子」の最先端分野であり、研究熱が高まっている。QDは、半導体ナノ粒子、その名が示すように、2~10nmのサイズ。QD材料の特異性は、パワー強度が入力光源やQDサイズに依存する点にある。半導体の中に励起子を閉じ込める方法はいくつかあり、これが量子ドットを作り出す多様性になる。一般に、ナノワイヤ、井戸、ドットは最先端のエピタキシャル技術で成長させる。化学的方法、イオンインプランティング、あるいは最先端のリソグラフィ技術を用いたナノデバイス。
QD技術市場の現在のシナリオでは、ヘルスケアが大きな市場シェアを獲得している唯一の業界。ヘルスケアは、組織のラベリング、癌治療、腫瘍検出などで高精度を要する。QDベースのデバイスがこれらに使用できる。
照明業界は膨大であり、LEDのような効率のよい照明が出てきてから、この業界は飛躍的に伸びた。LED照明とフィクスチャ市場は、過去数年で急成長し、さらに伸びると見られている。現在、企業はLED照明に代わる技術を探している。QD照明がそれに応えることができると見られている。その理由について調査レポートは、「高効率で経済効果が高いからだ」と指摘している。QD VisionはNexxus Lightingと提携して初のQD LED光源をリリースし、間もなく市場を獲得すると見られている。同様にして、同社はQDディスプレイも手がけている。
QD技術は、太陽エネルギー指向の業界でも重要な役割を果たす。研究者はすでにQDベースの太陽電池を開発しており、それは従来の太陽電池と同様の50%の効率を達成している。トロント大学はコロイド状QDベースの太陽電池では4.2%の効率を達成した。また、パネルや壁に用いて太陽エネルギーを捉えるQDベースの塗料も開発されている。
QD技術市場全体で先頭に立っているのはアメリカ地域、次にヨーロッパとアジアが続いている。残りの市場では、中東とアフリカが際立っている。

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