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火傷瘢痕のレーザ治療で患者の外見改善

April 24, 2012, Kissimmee--米国フロリダ州キシミー(Kissimmee)で開催された第32回米国レーザ治療と外科手術(ASLMS)年次会議で、医者、研究者などは、重度の火傷で美観が損なわれた瘢痕を軽減したり、瘢痕組織の機能を回復したりする画期的なレーザ治療について再検討を行っている。
医療の進歩により、米国では重度の火傷でも命を取り留める人の数が年に約100万人に増えている。不幸にして、これらの人々の多くは美観がかなり損なわれている。
ASLMS会議で火傷と外傷について発表を行ったマイアミ皮膚科、レーザ治療院の医療ディレクタ、Dr. Jill Waibel, M.D.は、「最近分かったことは、早期にレーザで火傷治療を行うと極めてよい結果が得られると言うことだ。レーザによるほんのわずかな切除で、重度の火傷瘢痕による美観と組織の機能の両方の改善に驚くほどの効果が得られる」と報告した。
Waibel氏は、2008年に初めて火傷患者にレーザ治療を行い、2009年には火傷患者にレーザ切除を行った。それ以来、同氏と同僚の医師は技術の最適化に取り組んでおり、今年は、意見をまとめて論文発表を行う予定。「基本的にわれわれの考えは、再建手術と組み合わせて、レーザは、痙縮瘢痕の機能回復、美観を損なった瘢痕の範囲を縮小することで患者を助けるゴールドスタンダードである」と同氏は話している。
「わずかなレーザ切除は、皮膚を100℃超まで熱することで瘢痕を消してしまう。瘢痕部分は、新しい健全なコラーゲンで置き換えられる。一連の治療により、皮膚はかなり正常に見えるようになる。これは臨床的にも組織学的にも証明できている」とWaibel氏は説明している。
同氏によると、レーザは身体の広い表面の治療に特に効果的であり、火傷の初期段階にステロイドと併せて使うとよい。
「瘢痕は、損傷後3~7ヶ月で悪化しがちである。この重度の瘢痕は、火傷治療室で回復しつつある患者には、一般に現れない。もし早期に傷の手当てを行うと、重度の瘢痕を最小限に抑え、機能的動作範囲が改善されると仮説を立て、臨床的に検証している」とWaibel氏は説明している。
(詳細は、www.aslms.org)

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