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2016年にはUVランプ市場の28%がUV LEDとなる

April 12, 2012, Lyon--Yole Développementが発表した「UV LED市場」によると、UV LED市場は2011年に3250万ドル規模になり、2016年には1億5000万ドルを超える。この間にUV LED市場は金額ベースで5倍になるが、従来のUVランプ市場は1.5倍の成長にとどまる。
「UV LEDは、コンパクトで、低所有コスト、環境フレンドリであることから、既存アプリケーションで従来のUVランプからの置き換えが続いているが、特に可搬タイプで新たなアプリケーションも出てきている」とYole Développementの技術&市場アナリスト、Pars Mukish氏はコメントしている。
2011年、LEDは主にUVA/Bスペクトラム(特に365~400nmの長波長より)が売れている。UV LED市場(R&Dを除く)の90%はまだ、UVA/B光源を必要とするUVキュアリング(紫外線硬化)、偽造検知、医療&測定器アプリケーションであった。UVC LEDに関しては、市場は主にR&Dや科学計測であったが、2012年に初めてUV LEDベース浄化系が商用化される。現在、UVA(400~315nm)がUV LEDの主要市場となっており、少なくとも今後5年はこの状態は変わらない(2010年で市場の約90%、2016年でも約85%)。
UV LED市場の活況が、経歴の異なる新規プレイヤーを惹きつけている。「デバイスレベルでは、アジアの企業、特に日本と台湾の企業がUV LED市場で先行しているが、中国企業も市場参入してきている。これによって競争が激化し、価格が下がり、中長期的には量産アプリケーションが立ち上がるだろう」とPars Mukish氏は分析している。
さらに、可視光LEDに関しては、パッケージングやシステムレベルの専業が出てくることで価値連鎖が固まりつつある。特殊パッケージ開発により、UV LEDのパフォーマンス向上、従来のUVシステムメーカーの技術転換の容易化などが可能になる。

UV硬化ビジネス活況によりUVA LED優位が続く
UVAの主要アプリケーションは紫外線硬化、偽造検知、光触媒空気清浄器。中でも最も力強く重要な市場は紫外線硬化分野で、この市場セグメントではUV LEDは従来の水銀ランプと完全に競合しており、所有コスト、システムの小型化の点で大きな優位性を持っている。

UVC LEDはまだ開発段階だが商用化は予想外に早い
水と空気の浄化が、次の量産アプリケーションとしてUVC LEDに期待されている。2011年、UVC LED業界は構造的転機を迎えた。Crystal ISの旭化成による買収、初のUV LED浄水企業であるDot Metricsが2012年に初の商品をリリースすると発表、SETiが2000万ドル投資して製造能力を6倍に増強した。
並行して2011年に発表された多くの研究結果により、UV LEDの光パワー出力の大幅な向上が実証された(2010年比で10倍)。これらにより、UVC LEDは効率、寿命、コスト課題を完全に克服して2014年には上に見たようなアプリケーションで普及する。
UVC市場の成長は、デバイスのパフォーマンス向上に寄与するバルクAlN基板とも関連している。

バルクAlNベースUV LEDのパフォーマンス向上
テンプレート(AlNもしくはサファイア)が、相対的に低コストであり、満足できるパフォーマンスが得られることから、UVA/Bアプリケーションの基板として選択されている。「しかし、UVCアプリケーションでは、UV LEDの寿命と出力パワー向上により、バルクAlNの優位性が高まっている。例えば、2011年、Crystal ISはバルクAlNベースUV LEDのパフォーマンスを20倍向上させた」とPars Mukish氏は指摘している。
2012年に2インチのバルクAlNウェハの商用化を目指している企業が数社ある。したがって、バルクAlNベースのUVCアプリケーションの市場投入は2013-2015年となる見込だ。ただ、バルクAlN基板を用いたUV LEDパフォーマンス向上の確証を示す研究はまだ発表されていない。
(詳細は、www.yole.fr)

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