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世界のPV導入は2012年に21%成長

April 9, 2012--IMSリサーチ(IMS Research)によると、2012年世界の太陽光発電導入は少なくとも3.5%、最高21%増になる。
世界の最大市場のほとんどで補助金が削減されたにもかかわらず、太陽光発電の導入規模は2011年の26.9GWから、2012年には最小27.8GW~最大32.6GWに達するとIMSリサーチは予測している。ヨーロッパの導入シェアは昨年の69%から、今年は50%に落ち込む見込だ。
IMSリサーチのQ1 2012「PV需要データベース」は、60ヶ国以上の国々のPV導入を調査している。それによると、2011年のPV導入は26.9GWに達した。今年は、少なくとも27.8GWに達する(数字は、導入規模。電力系統接続ではない。2011年の電力系統接続を示す数字はこれよりもはるかに大きい)。PV担当シニア調査ディレクタ、Ash Sharma氏は、「業界内ではまだ悲観的な見方が支配的だが、当社の見方では、システム価格の下落が原動力となって需要が立ち上がる。これは補助金カットを打ち負かす勢いであり、中規模の新興PV市場の数が増える」とコメントしている。
この新しいレポートの「楽観的な予測」が示すところでは、今年の導入規模は21~32.6%増となる見込だ。「もはや2012年はPV市場が成長するかどうかが問題なのではなく、どの程度成長するかを問うべきである。ドイツ、イタリア、フランスなどの一握りの国々を対象にする限り、需要について悲観的になりやすいが、60ヶ国を広く見渡し、需要分析をすると、様相は極めて楽観的になる」(Ash Sharma氏)。
IMSリサーチのレポートによると、少なくとも23ヶ国が今年100MW超を導入する。前年は17ヶ国だった。「このように地理的に多様化してきていることが世界のPV導入成長の原動力となっている。もはや市場は2、3の市場に依存しなくてもよくなっている。1つの国の政策の影響が薄められるので、長期的には業界の安定にもつながる」(同氏)。
ドイツは、FiT政策見直しにもかかわらす、今年は依然として最大にして最も重要なPV市場である。今年の新規導入は少なくとも6GW、8.5GWもありうる。このような見通しは数ヶ月前には考えられなかったが、IMSリサーチの調査によりQ1の需要が今後の変化を打破するほどに力強いことが分かった。
ドイツは最大市場にとどまる見込だが、2番手に中国、僅差でイタリアが続くとIMSリサーチは予測している。「中国は、世界の需給バランスの中で最も予測が難しい市場の1つだ。ヨーロッパの需要はふらついているが、中国政府は国内の膨大な製造基盤をサポートするために導入を加速せざるを得ない状況に置かれている。今年、中国で8GWまでの導入見込はないとは言え、不可能とも言えない」とSharma氏は結んでいる。

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