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太陽光発電、補助金なしでも2017年に38.3GW

April 9, 2012, Boston--太陽光発電導入の最近の爆発的な成長により2011年に66%増、26.5GWとなった後、導入規模は、今年ほぼ停止状態となり、わずか26.9GWの増加にとどまる見込だ。
一方、業界の売上も2011年の1100億ドルから2012年には920億ドルに落ち込む。これは価格崩壊が原因。しかし、ラクスリサーチ(Lux Research)のレポートによると、業界は、世界規模で急速に補助金がなくなる中で、新規導入により2017年には38.3GWに復活すると予測されている。
主に中国メーカーによる供給過剰、ヨーロッパの刺激策カット、米国の1603補助金が終了となるため、昨年の導入は劇的に伸びた。「太陽光発電の歴史には、技術の成熟度や商品の現状についての大きな誤解があった」とラクスリサーチのアナリスト、Matthew Feinstein氏は指摘している。
「株主にとっては、商機は残っており大きな成功の見込はあるが、補助金漬けからの強制的脱却と地理的な状況の変化とを併せ考えると、戦略的に外科手術が必要とされているということになる」と同氏はつけくわえている。
ラクスリサーチのアナリストは、各市場で太陽光発電の実行可能性、競争力を見定めるために、内部収益率を考え、156の地域(世界人口の82%)でエネルギーコストの平準化(LCOE)を行った。そのモデルと方法が「ラクスリサーチソーラ需要予測」の一部となっている。

主な調査結果
・新興市場は4倍以上: 新興市場はサプライヤにとって戦場でもあり、力の源泉でもある。大半の成長は南アジアで、2011年の1GWから2017年には4.5GWになる。しかし、2017~2022年の間にASEAN、アフリカ、南米が力を握り、猛スピードでギガワットに向かう。
・発電所規模セグメントが成長: 中国のような大規模新興市場では、発電所規模の太陽光発電が伸びる。数が少なく大規模なプロジェクトの方が資金の手当ても規制も楽になるからだ。このセグメントは、世界規模で2011年の6.3GWから2017年には13.8GWに成長する。
・今後も供給過剰は続く: 世界の全モジュール容量は50GWに達し、価格を1ドル/Wに押し下げた。中国の第12期5カ年計画ではソーラ製造能力拡大を求めており、世界市場は一段と価格下落圧力を受けることになる。
・安全が小規模導入を後押し: 資産担保証券により、米国の住宅および商用市場では小規模セグメントの成長に拍車がかかる。証券や「再生可能債券」は、これまでイタリアのSunPower、米国のWells Fargoでテスト済みであり、2012年、2013年に拡大しそうだ。Citygroupなどの主要市中銀行がこれを後押しする見込だ。
(詳細は、www.luxresearchinc.com)

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