Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 4, 2012, Singapore--モバイルブロードバンドが劇的に普及してはいるが、世界の固定ブロードバンド市場は成長が続いている。
固定ブロードバンド加入者数は2012年Q1で5億8670万件に達し、サービス収益は477億ドルとなっている。ブロードバンドの社会経済的な利点が認められていることから、固定ブロードバンドインフラは世界中の様々な国々で拡大が続いている。ブロードバンドの普及率が高い国では、サービス品質向上のためにネットワークのアップグレードが行われている。
2012年Q1、APACだけで約700万件の新規加入者があり、そのほとんどは中国での純増だった。中国は、光ファイバによるブロードバンドインフラのアップグレードを積極的に進めている。中国政府は、3030億ドルのインフラ投資のうちの80％をブロードバンド開発にあてている。チャイナテレコムの計画では、2015年末には光ブロードバンドユーザ数は1億件に達する。同社は、ブロードバンド普及促進のためにクラウドコンピューティングや他のインターネットアプリケーションに注力している。
インドはAPACで2番目にブロードバンド普及に注力している国であり、中央政府は、2017年までに1億7500万件のブロードバンド加入達成を目標としている。目標は積極的だが、現在進められているケーブルデジタル化がインドにおけるブロードバンド普及を促進することは間違いないと見られいる。「中国とインドにおけるブロードバンド普及により、APACブロードバンド市場は他の地域よりも成長が速まり、サービス売上は2017年に922億ドルに達する」とリサーチアナリスト、Khin Sandi Lynn氏は分析している。