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NICT、マルチコア光ファイバで伝送容量が通常の19倍以上

March 15, 2012, 東京--情報通信研究機構(NICT)は、古河電気工業(古河電工)オプトクエストと共同で、光通信において、「19個の通路(コア)を持つ新型の光ファイバ(マルチコアファイバ)」と「7から19のコア可変の空間結合装置」を用いて、世界最高記録となる305Tbpsの信号伝送実験に成功した。
これまで、マルチコアファイバの伝送では、信号の干渉による品質の劣化や複数のコアからの同時信号抽出の難しさから、7コアを超えることが困難だったが、今回、世界で初めて、19コア同時に信号を伝送することができた。更なるコア数の拡張や1コア当たりの伝送量を増やすことも可能であるため、将来的には、1本の光ファイバでペタビット級の超大容量伝送が期待できる。
NICTは、コア数を"19"にまで増設し、世界最高記録となる305Tbps、伝送距離10kmの伝送実験を行い、すべてのコアにおいて良好な通信品質を確認した。実験では、古河電工が製造した「19コアファイバ」とオプトクエストが製造した「既存の光ファイバ19本とマルチコアファイバを接続する19コア空間結合装置」を利用している。
数10μm間隔の19本ものコアで伝送品質を保ち、それぞれのコアが独立に既存の光ファイバと結合することは、これまで実現できないと考えられていたが、実験では、既存の7コア対応結合方式に比べて、接続技術の品質を改善することに成功。
実験原理に基づいたコア数の拡張や、最先端の光変復調技術等を組み合わせて1コア当たりの伝送量を増やすことが可能であり、1本の光ファイバでペタビット級の超大容量伝送が期待できる。

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