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シスコ、2億7100万ドルでLightwire買収を発表

February 29, 2012, San Jose--シスコ(Cisco Systems)は、高速通信アプリケーション向けの高度な光インタコネクト技術を開発している、株式非公開企業のLightwire, Inc.を買収する意向であると発表した。
ペンシルバニア州アレンタウンを拠点とし、カリフォルニア州サンタクララに事務所を持つLightwireの買収により、シスコは次世代の光接続機能を搭載したコスト効率の優れた高速ネットワークを提供することができるようになる。これにより、サービスプロバイダやデータセンターの顧客は動画、データ、音声、モバイル、クラウドサービスに対する高まる需要に対応することが可能となる。
シリコン(CMOS)フォトニクス技術は、高速ネットワークを可能にするための重要な役割を担うと予測されている。CMOSフォトニクスやパッケージデザインの専門性を有するLightwireは、複数の高速光アクティブ・パッシブ機能を小型のシリコンチップに集積し、光インタコネクトに革新をもたらした。LightwireのCMOSに基づく技術は小型で電力消費も低く拡張性があるため、より高密度の光接続機能をスイッチ、ルータ、光伝送システムに低コストで搭載することが可能となり、通信事業者は、運用コスト、資本コストを削減し、さらに収益を創出する新たなサービスを提供することが可能となる。
「Lightwireの買収により、当社のデータセンタやサービスプロバイダ顧客が、継続的なネットワークトラフィックの急増に厳しい資本予算、運用予算で対応できるよう支援する。シスコの持つシリコン設計とLightwireのCMOSフォトニクスのノウハウを組み合わせ、シスコの光接続事業を、統合された技術プラットフォームへと変革し、コスト効率の優れた高速ネットワークに対する顧客の急増するニーズに対応する」と、シスコのサービスプロバイダ ネットワーキンググループ担当シニアバイスプレジデント、Surya Panditi氏は語っている。
また、シスコの最高戦略責任者であるネッド・フーパ氏は、「Lightwireの高度な技術を獲得することは、シスコの『構築(Build)、買収(Buy)、提携(Partner)』イノベーション戦略モデルの典型的な例であり、当社の5つの戦略的優先事項のひとつであるコアネットワーキングにおける市場での主導的地位を強化する当社の姿勢をサポートするものだ。Lightwireの買収はシスコの既存の光通信技術を強化し、2010年にシスコが買収した、高速光通信向けデジタルコヒーレント信号処理ソリューションおよびASIC(Application Specific Integrated Circuits)の設計企業CoreOpticsの技術を補完するものです」とコメントしている。
買収の完了に伴い、Lightwireの従業員はシスコのトランシーバ モジュールグループ ビジネスユニットおよびサプライチェーン オペレーショングループに統合される。契約条件に基づき、シスコは約2億7,100万ドルの現金と人材保持のためのインセンティブを支払い、Lightwireの全株式を取得する。この買収は標準的な各種完了条件に従い、シスコの2012年度第3四半期中に完了する予定。

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