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ゼコテックの固体MAPDフォトディテクタが商用生産可能に

February 22, 2012, Singapore--ゼコテック(Zecotek Photonics Inc)は、同社の最先端固体マイクロピクセルAPD(MAPD)フォトディテクタMAPD-3Nが商用生産可能な段階になったと発表した。
MAPD-3Nは、マレーシア電子システム研究所(MIMOS)との契約で製造する。製造準備段階で、過去6ヶ月走らせて微調整を行った結果、MIMOSの製造工程が安定化し、MAPD-3Nは現在商用生産が可能な段階にある。
ゼコテックの会長/社長/CEO、Dr. A.F. Zerroukによると、既存の光電子倍増管(PMT)と比べてMAPD-3Nの特長は、フォトン検出効率、エネルギー及び時間分解能、実用的な利得の点で優れている点にある。これらは、PETスキャニング機器や高エネルギー物理学アプリケーション向けの厳しい仕様を満足している。この固体MAPDフォトディテクタの顧客はパフォーマンスやコスト優位性を高く評価しており、ゼコテックは現在、商用ベースで製品を提供できる状態にある。
ゼコテックによるとMAPD-3Nは、競合するPMTに対して大幅なパフォーマンス優位性を実現した前世代のMAPDのデザインを改良した製品。固体MAPDフォトディテクタの特徴は、最高度の直線性、ダイナミック応答で既存PMTを凌駕している点。フォトン検出効率や実用的利得の向上は2倍、ダークカウントレートの抑制も約2倍改善されており、先端的高分解能PET医療スキャナやガンマカメラアプリケーションで固体検出技術として一般に採用されている。特に、MAPD-3Nはゼコテックの特許となっているLFSシンチレーション材料とよくマッチしている。ゼコテックの先駆的なMAPD技術を用いて固体フォトディテクタ2Dアレイを製造することもでき、これによって大面積でありながらコンパクトな位置感度の高いアレイが実現可能となり、高価でサイズの大きなPMTの置き換えとなりうるので、これはもう1つの大きな前進と言える。
MAPD-3Nは、ゼコテックフォトニクスの子会社、シンガポールのゼコテックイメージングシステムズ(zecotek Imaging Systems Pte. Ltd)を通じて顧客に提供される。製造は、契約によりMIMOSが行う。
(詳細は、www.zecotek.com)

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