All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

NEC、画像を鮮明に拡大し広域映像監視を実現する超解像技術を開発

December 15, 2011, 東京--NECは、監視カメラなどに映った小さな顔やナンバープレートなどの画像を、鮮明に拡大できる超解像技術を開発した。
従来、画像に映った小さな被写体を拡大し識別しやすくするために、動画から得られた複数枚の画像を基に解像度を向上する、超解像技術が用いられていたが、従来技術では2~3倍以上(画素数比4~9倍)の拡大をすると、画像がぼやけるなど不鮮明になるため、より鮮明に高い倍率で拡大ができる技術が求められている。
NECが開発した技術は、顔やナンバープレートなどを、被写体の種別ごとに予め用意した辞書(画像データベース)を用いて、一枚の画像から超解像を行う技術。この技術により、4倍以上(画素数比16倍以上)の高倍率に拡大しても鮮明に再現できるため、従来技術では識別が困難だった、小さく映った多数の被写体や遠方にある被写体が鮮明に識別できる。

技術の特長
従来の限界を超える、高倍率かつ鮮明な画像拡大が可能: 被写体の種別ごとに様々な倍率に対応した超解像処理用の辞書を作成し、辞書を参照しながら高解像化。個々の画像で被写体の解像度が微妙に異なる場合でも、最適な倍率を自動選択することで、これまでにない高倍率かつ鮮明な拡大が可能。
画像の辞書を、小さなデータサイズで実現: 膨大な画像データから、様々な機器への搭載が可能な小さなデータサイズの辞書を作成。類似する画像のみを高速に削除することで、画質への影響を及ぼさずに、小さなデータサイズの辞書で高い画質の超解像を実現。
NECは、衛星画像や医療画像など幅広い用途でのこの技術の応用を検討していく。

製品一覧へ

関連記事

powered by weblio





辞書サイトweblioでLaser Focus World JAPANの記事の用語が検索できます。

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.