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NKTフォトニクスとテラクシオンがALMAにレーザシステム導入

October 6, 2011, Birkenrød--NKTフォトニクス(NKT Photonics A/S)とテラクシオン(TeraXion)は、両社が共同開発した1556nmレーザシステムが、チリ北部アタカマ砂漠にある世界最大にして最強の電波望遠鏡、Atacama Large Millimeter Array(ALMA)望遠鏡のマスタークロックとして組み込まれたと発表した。ALMAマスターレーザは、NKTのKoheras Boostikファイバレーザを用いてテラクシオンが実現した周波数安定化レーザ。
ALMAの目的は、宇宙の低温部の研究。アンテナを干渉計アレイとリンクさせることで前例のない感度と分解能でこれまでに見たことのない初期の星と銀河の詳細を捉える。望遠鏡システムは、66個の12mパラボラアンテナで構成される。これらは標高5000mの位置にあり、アンテナ間のベースラインは18km。アレイで空の信号の位相を正確に計測するには、各アンテナが高安定の局部発振器(Local Oscillator)参照信号を受信しなければならない。
テラクシオンとNKTフォトニクスは両社の技術を集結してこの「世界初」を成し遂げた。Koheras Boostikの、並ぶもののないコヒレンス長と、テラクシオンのレーザ周波数安定化技術および複雑な光システムの産業化技術を統合することで、しっかりしたレーザシステムを実現し、安定したレーザ信号を供給できるようになっている。このシステムは、苛酷環境条件に耐えるようにできている。例えば、地震が起きたとき、2011年6月20日、震度6.5のAntofagasta地域の地震の際も持ちこたえることができた。

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