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ナノマーケッツからOLED照明市場レポート

October 3, 2011, Glen Allen--調査会社ナノマーケッツ(NanoMarkets)は、OLED照明市場についての最新レポートを発表した。
同レポートはOLED照明製造能力をメーカー毎に分けて8年先まで予測している。また、工場が溶解法あるいは従来製法を使用するどうかも予測。製造インフラへの必要な投資額の見積もりもこのレポートに含まれる。
OLED照明で意欲的な売上げ目標を発表している企業も何社かあるが、ナノマーケッツによると、OLED製造でパイロットプラント(試作生産工場)レベルを脱したところは1社もない。売上げ目標達成に必要な量産を実現するには最終的には数十億ドルの投資が必要である、とナノマーケッツは指摘している。現在の困難な投資環境では、OLEDファンドリが立ち上がり、ファブレスビジネスモデルを選択した照明ベンダ向けにOLEDを製造することになると、ナノマーケッツは予測している。また、OLED照明メーカーの中には、減価償却したOLEDディスプレイ製造ラインを使用するところもあるとナノマーケッツは見ている。
OLED照明が量産になるレベルの価格ポイントへの唯一の道は、本格的な溶解法が稼働するときだろう、と言うのが同社の見方。ただ、未解決の問題があり、例えば厚さ10~50nmの層を高速プリントする方法が分かっていない。OLEDの場合、この程度の厚さは並外れたものではない。
「GEなど数社は溶解法プラントで歩留まりの進捗が見られるが、OLED製造では、当座は蒸着法が飛び抜けている。OVPDとインクジェットの優れた部分を組み合わせたOrganic Vapor Jet Printingなど、ハイブリッド技術が有望なソリューションとなる可能性もある」とナノマーケッツは指摘している。

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