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玉川大学、インテリジェント量子暗号の試験可能に

September 15, 2011, 東京--玉川大学量子情報科学研究所は、開発中のインテリジェント量子暗号が秘密分散型クラウドの安全性確保に必須の技術であることを証明した。
これまで秘密分散法がクラウドの実用性の要と考えられていたが、現実のネットワークにおいて重大な弱点が発見され、現状のままでは全ての利用者のデータが盗聴可能になる恐れがある。玉川大学が開発中のインテリジェント量子暗号は通信中の信号を隠す効果が最も大きいことが理論と実験で実証され、防衛や銀行間などの高速光通信回線からの情報漏洩が脅威となるクラウドでの実運用試験が可能になった。
クラウド・コンピューテイング・システムの安全性に対する疑念は以前より世界中で議論されているが、その決定的な解決策は明確ではない。2 年前より、数理暗号学の成果として知られる秘密分散法を応用するクラウド・コンピューテイング・システムの安全性保証が脚光を浴び、導入が始まっている。
しかし、利用者からデータセンタに向けて情報を伝送するとき、その通信回線上にはデータセンタへのアドレスや経路情報が明確に添付されているため、通信回線に流れている信号をタップすれば、秘密分散法は全く機能せず、各データセンタに行くべき信号系列は全て入手可能。しかし、玉川大学が開発している1~2.5Gbps対応インテリジェント量子暗号は通信信号を量子雑音でランダム化する効果が最も大きく、アドレスや経路情報も秘匿可能であることが保証された。

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