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テキサス子供病院がMRIガイドレーザを利用して癲癇の外科手術

August 2, 2011, Houston--テキサス子供病院(Texas Children's Hospital)は、癲癇(epilepsy)と抑制不能の発作を起こす脳の患部を破壊するために世界で初めてリアルタイムMRIガイド熱イメージングとレーザ技術を利用する。
病院の専門家によると、この新しい外科手法は、現在最も一般的に用いられている癲癇の頭蓋外科治療、開頭術と比べると安全で侵襲性が少ない。患部が脳の深いところにある、危険度が高い患者にはこの新しい技術は人生を変えるものとなる。MRIガイドレーザプローブは極めて小さな脳の通路を通って深い患部に到達できるからだ。周辺の脳組織に触れることで起こる合併症の恐れが、これによって減少する。また、MRIガイドレーザプローブは、わずか3.2mmの頭蓋の穴から挿入されるが、開頭術では頭蓋骨にこれよりも大きな穴を開けなければならない。この新しい外科手法は侵襲性の少ない治療なので、患者の回復時間は遙かに短縮される。
米国には300万人を越える癲癇患者がいるが、そのうち約30万人は14歳以下の子供だ。抑制が利かない発作は、子供の記憶力、集中力、運動能力、学業、生活に影響を与える。薬剤治療による発作抑制は、これら癲癇患者の約60%にしか効かない。侵襲性の高い開頭術、神経刺激、特別食が、薬剤に反応しないこれらの患者にとっての治療オプションとなっている。
このMRIガイドレーザ治療を用いた5件の外科手術が、5歳~15歳の小児癲癇患者に対してテキサス子供病院で行われ、成功した。これらの患者の脳の患部は多様であったが、全ての患者が手術以来発作を起こしておらず、ほとんどの患者は1日~5日で退院した。
(詳細は、www.texaschildrens.org)

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