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世界の光通信産業の持続可能な収益性への道

July 19, 2011, Eugene--ライトカウンティング(LightCounting)は、調査レポート「光通信産業の現状: 持続可能な収益性への道」を発表した。
同レポートは、業界のサプライチェーン全体にわたる収益性を調べており、「2010年に著しく改善した」と指摘している。とは言え、グーグル(Google)のような企業と、それ以外の企業との間には大きなギャップが存在する。グーグルなどは、ほとんどコストをかけないでネットワークを利用して高い利益を得ているが、それ以外の企業は急増するトラフィックについていくためにネットワーキングインフラのアップグレードを行い、より効率的で低コストのネットワーキング装置、あるいはそのためのコンポーネントを生産しながら、利益体質を維持しようと苦闘している。
「アマゾン、eBayやグーグルなど、コンテンツプロバイダの平均的利益は、2007年と比べて2010年には2倍になった」とライトカウンティングの創始者/CEO、Vladimir Kozlov氏はコメントしている。「光コンポーネントや装置サプライヤの利益も、この同じ期間に改善しているが、通信サービスプロバイダはまだ収益改善への道を見いだしていない」。
統合は収益性改善へのアプローチとしては証明済みだが、ヨーロッパの通信規制当局主催のCEOラウンドテーブルで提案されたように、帯域ハングリーなビデオ配信を行うコンテンツプロバイダに課金するといった、より斬新なソリューションが必要になるだろう、とライトカウンティングは指摘している。
最近発表されたシスコのリストラクチャリングは、データコム装置市場における変化を裏付けるものだ、とライトカウンティングは見ている。この市場ではジュニパやHPがハイエンド製品、ローエンド製品で市場シェアを獲得しつつあり、シスコ優位を制限することは、長期的にはサプライチェーン全体の利益にプラスの効果が期待できる、と言うのがライトカウンティングの見方だ。
同社調査レポートは、ネットワークや業界全体の進化に影響を与える主要な技術的変化について説明しており、クラウドコンピューティング、OTT(over the top)サービスの普及、スーパーデータセンタやフラットネットワーキングアーキテクチャの出現などが含まれている。これらは、10G、40G、100Gなど高いデータレートのオプティクスに対する需要を押し上げている、と同レポートは指摘している。
また、同レポートは、SONET/SDH、Ethernet、FC、WDM、FTTxなど、複数の市場セグメントで、光コンポーネントやモジュール業界における変化、中国の光コンポーネント、装置サプライヤの強まる影響力について議論している。

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