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FTTH導入でヨーロッパ光測定器市場活発化

June 24, 2011, London--Frost & Sullivanの調査レポート「ヨーロッパ光測定器(FOTE)市場」によると、2010年の市場規模は1億4040万ドルを超えた。同市場は、2015年には1億6540万ドルに達するとFrost & Sullivanは予測している。
同社アナリスト、Sujan Sami氏は、「UKがブロードバンドで先行しており、UKのほとんどでFTTH導入がFOTE市場成長の引き金となっている。FTTH以外でも、この分野の成長を促す他のセグメントとして3G、モバイルバックホール、DWDMがある」と分析している。
ドイツではFTTHと40Gbpsが市場成長を後押ししている。チェコ共和国、スロバキア、ハンガリー、スカンジナビアが有望市場。ロシアは、光分野への再投資により、大きな成長が期待できそうだ。
技術改善のためのR&Dも進行中。アジレント(Agilent Technologies)は敷設と保守アプリケーションセグメントから撤退し、R&D分野にフォーカスしている。
市場は上昇機運だが、暗雲ものぞき見える。ヨーロッパの一部、特にドイツでは、既設の地下ケーブルを光ケーブルに置き換えるのは困難であるとベンダは認識している。FTTH需要は強いが、現行法によって敷設権が制限されているのでケーブル敷設は容易ではない。このため市場の成長が滞り、しばらくはこうした傾向が続くものと見られている。
世界的経済減速の波及効果がヨーロッパのFOTE市場にも感じられる。フランスとドイツはまだ回復には至っておらず、これらの地域の成長は精彩を欠いている。この分野のベンダ間の競争は激化しており、強い価格圧力のためにベンダの成長が阻害されている。製品の価格/パフォーマンス比が、この地域でベンダが成功するための決め手になる。
このシナリオでは、ベンダが市場にとどまり続けるには、テストコストの抑制、顧客の作業とエンドユーザの要求仕様に対する最適化に貢献する必要がある。新しい技術、ROADM、40Gbps、100Gbpsでは、新製品を開発するとともに、標準化がテストベンダ間の合意の決め手になる。
「今後、より高い帯域速度、FTTHの導入、波長数の増加に向けて引き続き需要は増える。これは、コアネットワークで高度な装置に対する要求が高まるからだ」と同氏は見ている。

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