Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

June 22, 2011, Gothenburg--Chalmersの研究者は、超低雑音で光を増幅する光増幅器を実証した。　このブレイクスルーにより、光ファイバの信号は、例えば1000kmから4000kmに伝送距離が延び、データ通信容量増に道を拓くことができる。
この新しい増幅器はインターネットトラフィックの改善、レーザレーダ技術に道を拓き、宇宙通信のような微弱光の検知が必要なアプリケーションへの展開促進が期待できる。
今日の情報通信は容量増を必要としている。光アンプは、データ信号を電気信号に変換することなく増幅する役割を担っており、データ通信に不可欠の技術。速度や容量の改善とともに、伝送される信号の高いSNR(signal-to-noise ratio)の維持が益々重要になってきている。
チャルマズ工科大学(Chalmers University of Technology)の研究者たちは、いわやる位相感度の高いパラメトリックアンプ(PSA)を使うことで、ノイズ(NF)を1dBまで下げた。従来のEDFAでは、NFはせいぜい3dBであり、信号品質も落ちる。1dBは、これまでに報告された、かなり大きな信号利得を持つアンプの中で最小のNF。これは実用的な方法で実施された理由でもブレイクスルー技術であり、大容量光通信に代表されるような多くのアプリケーションに展開される可能性がある。