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SCHOTT製溶融ファイバBeam Shaper販売開始

June 16, 2011, 東京--モリテックスは、親会社SCHOTT AGが2011年5月に開発した、FACレンズを使用せずに対照的なビームプロファイルを実現する溶融ファイバ「ビームシェイパ(Beam Shaper)」の取扱いを開始した。
同製品を使用することで、高出力ダイオードレーザ使用時に用いられる速軸コリメーション(FAC)レンズが不要となる。
SCHOTT AGでは、非対称的に発光するレーザダイオード光を、形の均一な光線に成形するためのソリューションとしてビームシェイパを開発した。同製品はフレキシブルな多成分グラスファイバで、レーザダイオードとの直接結合が可能。同製品を導入することによりFAC レンズは不要となる。
現在、レーザダイオードは、固体レーザの励起など、多くの用途に使用されている。レーザダイオードは小型で効率的だが、非対称的に発光するという難点がある。これを解消するため、調整が難しいFAC レンズが必須とされている。また、システムレベルでは、組み立てに時間がかかる。SCHOTT AGの開発した新技術ではFAC レンズが不要となるので、短時間での組込が可能となり、価格面でも顧客に対してメリットが提供可能。
同製品は長方形の入力プロファイルに融合されている多成分グラスファイバで構成されている。レーザダイオードを装置と組み合わせれば、FAC レンズなしでも装置全体の性能及び柔軟性が向上する。
レーザダイオードから放出された光は、例えば口径の小さな円形など、様々な形への変形が可能なので、高品質なレーザ光を出すことが可能。現在、ファイバは0.4 から0.8 までの範囲の開口数に対応。さらに、出射光を一般的なライトガイドに入力した場合、最長2,000mmまで80%の光を透過させることができる。
同製品の耐久温度は約150℃であるが、出力密度によっては、コネクタの冷却が必要な場合もある。これらのライトガイドは強固な構造で使い勝手が良いことから、既設のレーザダイオードも一層使いやすくなり、その性能の向上も可能となる。これにより、医療分野におけるレーザメスへの利用をはじめ、工業分野においてのレーザ光源を使用した工作機器への搭載といった新たな用途への利用も期待されている。
今後モリテックスは、SCHOTT AGが開発したこのビームシェイパを製品ラインナップに加え、レーザメスなどの医療用機器分野やレーザ光源を使用した工作機器分野などへの販売展開を行う。
モリテックスは、2009年よりSCHOTTグループのライティング・イメージング事業部の製品販売を行っており、取り扱い製品として、医療用分野向けのファイバやLEDライトエンジンの販売を行っている。

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