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フォード、1億ドル投じて組立ラインにレーザロボット検査装置を導入

June 6, 2011, Cologne--ヨーロッパフォード(Ford)と北米フォードは、世界中の同社組み立て工場17箇所にレーザ検査技術を導入するプロジェクトを発表した。投資額は1億ドル。これにより、業界の大きな課題であり、ユーザにとって主要な品質要素である風切音を減らすことができる。
この新技術は、スペインのバレンシア(Valencia)工場で試験し、ドイツ、ザールルイス(Saarlouis)工場の全てのFocus組立ライン、米国ミシガン、シカゴの組立工場で採用されつつある。これに続いて同技術は、フォードの品質改善、顧客満足度向上推進の一環として世界中で導入される。
フォードヨーロッパの製造品質部長、Ron Johson氏は、「ロボットレーザ技術によって、これまで実現できなかったような精度が得られる。重要500箇所を1/10mmまでスキャンして、パーツ装着の完全性、室内の静寂性が良否をチェックする」とコメントしている。
同システムは、以前のロボット工学に基づくものであるが、現在は最先端のレーザとカメラビジョン技術を採用している。アセンブリラインでは、ロボットがドアを高精度に点検し、計測により車の規格に適合しない部分を明らかにする。こうすることで、風切音の可能性を減らす。
ロボットは、正しい仕様から少しでも外れた箇所があれば、それを認識するようにプログラムされており、誤りが見つかると、オペレータに正しい手順を教える。人為的ミスも減少する。以前はオペレータが、取り付けが正しいかどうかを主観的に判断していたが、ロボットは車の仕様を点計測するようにチューニングされている。
風切音は、車の品質を判断するときに消費者が最初に見るポイントであるので、フォードは、多くの他の技術を用いてその原因を特定することでノイズを最小限にするための苦労を惜しまなかった。新しい策では、これらの技術に加えて、ビジョンガイドロボットセル、レーザ検査を利用して、最先端の静粛性を持つ車を実現しようとしている。

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