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LED照明がTVアプリケーションLEDを上回るのは2014年

May 2, 2011, Santa Clara--ディスプレイサーチ(Display Search)による「四半期LD需要・供給市場予測レポート」によると、LED需要は増加を続けており、2013年まではTVアプリケーションがLED需要で優位を占め、全LEDバックライト市場の約50%。しかし、LCD TVバックライト需要が落ち込むので、LED照明は、2014年までには首位に躍り出る。この落ち込みは、LEDの効率向上とコストダウンの結果、1セットあたりのLEDパッケージの数が減少することによる。
ディスプレイサーチのシニアアナリスト、Leo Liu氏は、「LEDバックライト市場は引き続き成長する。メーカーがLED技術をノートブック、モニタ、テレビなどの大型ディスプレイアプリケーションに適用していくからだ」と分析している。また、同氏は新たに立ち上がるLEDアプリケーションとして、照明、信号、自動車などを挙げている。
現在、LEDバックライトはすべての中小型LCDに用いられており、モバイルPCのLEDの浸透度は約100%となっている。LCDモニタやLCD TVへのLEDの浸透度も上昇しているが、セットあたりのLEDパッケージの数は減少しつつある。セットあたりのLEDの平均個数が、2010年に倍以上の12.9になった後、このチップ数の増加ペースは緩慢になり、2012年でピークの15.1に達すると予測されている。これはLEDの効率向上によるものであり、同時にチップあたりのコストも下落する。この好循環がLCDバックライトへのLED浸透を促進し、照明アプリケーションでもLED普及に貢献する。
LED照明の普及率は2010年で1.4%だった。2014年には、9.6%に達すると予測されている。LED照明に関しては、スポットライトとLED街灯の普及率が高い、これは中国の第12期5カ年計画のような政府の奨励計画や、商用アプリケーションの伸びによるものと見られている。また、LED電球や蛍光ランプは、日本では政府の奨励策(エコポイント)や省エネ意識によって増加しつつある。
四半期チップ供給は、2010年初め~2011年末までの間に約2倍になる。既存および新規のサプライヤのいずれも、MOCVD製造ラインを増やすからだ。1Q11、サムスン(Samsung)とLGがLEDサプライヤ(500×500µmチップサイズ)の上位2社。しかし、2011年にはNo.3の台湾エピスタ(Epistar)が韓国を追い抜いて、最大サプライヤになる。2010年の供給不足は、一転して供給過剰になる。これは、チップ製造が増加するにもかかわらず、LED TVの普及率が期待ほど伸びないため。2010年の普及率はわずか21%だった。

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