Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 8, 2011, オースチン--フリースケール・セミコンダクタ(Freescale Semiconductor)は、この震災による仙台ウエハ工場の被害状況を調査した結果、深刻な損傷を受けた同工場を再開しないと発表した。
3月11日に発生したマグニチュード9.0の地震により、仙台工場の設備装置やインフラは広範囲に及ぶ損傷を受けている。継続して発生する大きな余震に加えて、引き続き懸念される安全上の問題やインフラの問題、その他、仙台地区のさまざまな基盤設備の被害により、妥当な期間内に仙台工場でのウエハ製造を稼動レベルに復旧することは難しい状況にある。このため、顧客の要求に応えるための最善策は、200mm(8インチ)工場への生産移管の加速に注力することであると判断した。
2009年4月に、フリースケールは仙台工場を2011年に閉鎖する計画を発表。この地震と津波の前まで、フリースケールは2011年12月の閉鎖に向けて準備を進めてきた。
仙台工場では、マイクロコントローラ、アナログIC、およびセンサ製品を製造している。2009年に発表した閉鎖計画に伴い、製造中止品の積み上げ在庫や、フリースケールの他の工場や外部委託工場への生産移管を進めていた。この積み上げ在庫製品は仙台以外の工場で保管されていたため、この震災の被害を受けなかった。生産移管については、一部の製品はすでに技術移管が終了しており、残りの製品も移管プロセスが進められている。