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レーザ顕微鏡でジーン・スプライシングプロセスを観察

March 30, 2011,Waltham--ブランディーズ大学(Brandeis University)の研究者が、遺伝子情報を伝える前(pre-messenger)のRNA分子のスプライシングを観察するレーザ顕微鏡を開発した。このプロセスは、人の生命を含め、進んだ組織を維持するタンパク質を創る重要なプロセス。このスプライシングプロセスは、スプライセオソーム(spliceosome)と呼ばれる細胞マイクロマシンにより実行される。
「単一スプライセオソームの規則的動的アセンブリ」(Ordered and Dynamic Assembly of Single Spliceosomes)の筆頭著者、ポスドクフェロー客員研究者、Aaron A. Hoskins氏は、「細胞内のこのマイクロマシン機能を理解することは多くの理由から重要である」とコメントしている。
「1つは、われわれを人間たらしめている基本的な生物学、もう1つはこのような異なるマシンに関連する病気がどのように発現するかだ」(Hoskins氏)。プロセスを理解することで研究者たちは、そのプロセスが正常に働くなったときに、それを修復する処方を考えつくことになる。
Hoskins氏は、ゲノムDNAは極めて狭いスペースに多くの情報を詰め込んだ、Zipファイルのようなものだと言う。スプライシングによってゲノム情報の圧縮を解凍し、特殊タンパク質を創る前に細胞がその情報を読むことができる。エクソン(exon)と呼ばれるタンパク質コードの領域、イントロン(intron)と言う非タンパク質コードの領域がある。この非タンパク質コードの領域はタンパク質コード領域に割り込んでくるので、それを除去する必要がある。残りの部分をスプライシングして適切なタンパク質を創る。
スプライセオソームの活動、それが実際にどのようにしてスプライシングしているかを見るには、個別のイーストコンポーネントに蛍光染料で目印をつけ、試料を顕微鏡に置く。レーザを光源として、印をつけた個々の分子を照射すると、スプライシングプロセスの多様な段階を、これまでになく詳細に観察することができる。
(詳細は、March 11, 2011 Science )

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