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Luxtera、シリコンCMOSフォトニクスベース光エンジンを新たに発表

March 15, 2011, Carlsbad--ラクステラ(Luxtera)は、新しい光エンジンチップセットを発表した。同チップセットは、次世代のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)やデータセンタの光接続のサポートを目的としている。
Luxteraは、AOCビジネスから半導体コンポーネント事業モデルに移行したので、同社はこの光エンジン発表によってチップセット製品ラインをスタートさせたことになる。この光エンジンは、1個のCMOSチップに4個の14Gbps OEトランシーバを完全集積している。狙いは次世代InfiniBand、Ethernet、SAS、FCアプリケーションで、10G~1Tbpsまでのローコスト、完全集積トランシーバチップセットファミリ提供にLuxteraは新たに踏み出したことになる。
次世代のCPUsやPCI Express 3.0をサポートするチップセットによってサーバのパフォーマンスが向上しており、コンピューティングとストレージリソースとのバランスをとり、システムパフォーマンスを最大化するためにインタコネクトの高速化が求められている。こうしたニーズに応えるために、InfiniBandは4×14Gbps FDRへ移行しようとしており、ストレージアプリケーションも4×12Gbps SAS、16Gbps ファイバチャネル(FC)のデータレートへ移行しつつある。これは、数メートルより長い距離では、銅線インタコネクトの実用限界を超えることを意味する。また、次世代のハイパフォーマンス光接続に対するニーズも高まっている。LuxteraのLUX2020A光エンジンは、Luxteraからモレックス(Molex Incorporated)が買収したAOC製品ファミリに組み込まれることになる。
Luxteraの光エンジンチップセットは、CMOS OEトランシーバチップと光源で構成。これらのデバイスは、業界トップクラスのシリコンCMOSフォトニクス技術をベースにしている。同技術は主流のCMOS製造プロセスを利用してオンチップ導波路レベル変調とフォトディテクションおよび関連のエレクトロニクスを提供し、これによって完全集積シングルチップ光トランシーバが実現されている。この技術では、ローコスト、高信頼のCWレーザを使用してチップにフォトンを供給するが、これは電子デバイスへの電力供給と類似している。これによって1個の光源を複数のトランスミッタで共有でき、これよりも高速で高価な、消費電力の高い直接変調レーザを不要としている。シリコンCMOSフォトニクス技術プラットフォームを利用することでLuxteraは、そのベースライン技術を再利用して次世代の高速製品を提供し、従来のVCSELベースのオプティクスに対して価格性能比、信頼性の面で優れたソリューションを実現している。
Luxteraのマーケティング担当VP、Marek Tlaka氏は、この光エンジンについて「ローコストの100G、テラビット光接続をコンピューティングやデータセンタアプリケーション向けに提供していく。提携しているモレックスおよび他のパッケージングパートナーを通じて、複数の形状でエンドユーザに供給することになる」とコメントしている。

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