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1μm 帯超高速光伝送モジュールのパイロット生産ライン稼動

March 14, 2011―東京--古河電工は、光インタコネクション用超高速光伝送モジュール(光エンジン)を開発し、パイロット生産ラインを千葉事業所・ファイテル製品事業部内に設置、稼動開始した。現在、複数ユーザ向けにサンプル品を製造している。
光エンジンは、独自開発の波長1μm 帯面発光レーザ(VCSEL)を採用し、12.5 Gbpsの伝送能力、低消費電力特性、高信頼性などが特長。同製品(送信光エンジンと、受信光エンジンのペア)を用いることにより、12 本のマルチモード光ファイバ(MMF)上に最大150Gbpsのデータを一括伝送するシステムが構築可能となる。
送信光エンジンは、省電力化に適した自社開発の波長1μm 帯VCSELアレイ、および駆動IC を、小型パッケージ(13mm x 14.6mm x 3.4mm)に12chs分高密度集積したもの。受信光エンジンも同サイズで、受信用フォトダイオードアレイとプリアンプIC が内蔵されている。
同光エンジンの伝送速度は光ファイバ1 本あたり10Gbps(標準)ないし12.5Gbps(最大)。送信・受信光エンジンをペア(対向)で用いることにより、150 Gbpsのデータ伝送を行うことができる。
消費電力は、僅か10mW/Gbpsと小さく、システムの省電力化に貢献する。また、標準的なMMFを用いて、300m の距離を波形補正回路無しで伝送できる。
古河電工は、「今後、さらに高密度・高速の光インタコネクションが必要になると想定し、最大25Gbpsまで性能を向上した製品を開発してゆく計画」としている。

開発した技術
1. 半導体光増幅器(SOA)の最適制御技術: 光受信部において、SOAに入力される光電力に応じてSOAの利得を最適制御することにより、広い入力ダイナミックレンジにわたり安定した受信感度特性を実現。またSOAを含む構成において、光入力端での波長毎の光電力モニタ機能を実現。
2. 高密度高信頼性光デバイス技術: SOAを含め、TOSA,ROSA,WDMカプラ等の光デバイスの特性,サイズ,形状を、全体特性,スペース効率を考慮し最適化した。
3. 高密度実装技術: 上記の多くの光デバイスを、限られたスペースの中に高い信頼性を維持して実装できる技術を開発。
また、今回同時に100GbE LR4規格へ準拠したCFP光トランシーバの販売も開始する。これにより、顧客のより広いニーズに対応するとともに、ER4用とLR4用とで部材、製造方法等の共通化をはかることにより、一層の低価格化が期待できる。

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