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地球シミュレータでカーボンナノチューブ内の光化学反応を予測

December 28, 2010, 東京--NECは、海洋研究開発機構に納入した高速スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を利用して、カーボンナノチューブに包含された塩化水素分子へのレーザ照射により、効率的に水素を発生できる光化学反応を、世界で初めて計算機シミュレーションにより予測した。
 このシミュレーションは、水素発生だけでなく、レーザ照射に伴う既知の光化学反応の効率化による安価な材料の大量合成や、新物質合成にもつながる画期的な研究成果。研究成果は、米国物理学会の有力誌フィジカルレビューレターズ電子版に12月7日に掲載された。
 地球シミュレータは、米国で11月に開催されたスーパーコンピューティングの国際会議SC10において、高速フーリエ変換(FFT)の計算で、性能評価にもとづくHPCチャレンジ・アワードの1位を取得しており、特にナノサイエンス、新物質探求や気象予測などの複雑な応用では、世界最高レベルの実行効率を実証している。
 この研究成果で使用したソフトウェアでも、計算全体の50%近くをこのFFTが占めているため、従来の計算機ではレーザ照射の計算に数ヶ月を要していたが、地球シミュレータでは、わずか2日で完了。その結果、光の強度を様々に変えて、適切なレーザ照射条件を実用的な短期間で決定することに成功した。
 この研究は、海洋研究開発機構の共同利用研究テーマ「カーボンナノチューブの特性に関する大規模計算」にもとづき、実施された。
 「地球シミュレータ」は、その高い実効性能を活かして、広範な分野に応用されており、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次報告書に向けた地球温暖化の影響評価など環境問題に関する知見の創出や、地震・津波の高精度計算による防災減災への貢献をはじめ、エネルギー問題や新素材探求など、産業界とも連携して、利用分野の拡大を推進している。

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