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IMSリサーチ、GaN LED需給四半期レポート発表

December 24, 2010, Wellingborough--IMS Researchは、GaN LED四半期レポートを発表した。それによると、LED供給は需要を大幅に上回るペースで増加しており、余剰が拡大し、価格圧力が強まることが予想される。
 IMSリサーチSVP Ross Young氏は、「LED製造能力は、中国のMOCVD刺激策によって急拡大している。同刺激策によって、装置導入が急増し、既存装置の歩留まりも向上している。一方、2010年下期、TVsやモニタのパネルあたりのLEDsが大幅に減少しているため、LED需要は期待を裏切って減速、したがって工場の稼働率低下、価格圧力の増大を招いている。中国のMOCVD補助金によるMOCVD出荷と供給の伸びが減速するのは2011年になる見込みだ。このことは、供給の不均衡が加速することを意味しており、これは2012年まで拡大する。しかし、過剰供給はサファイア基板やTMG供給により律速されるだろう」と分析している。
 IMSのレポートは、各パネルサプライヤの四半期パネル出荷、LEDパネル出荷、パネルあたりのLEDsの数、全てのサイズ、解像度、リフレッシュレートごとのLED消費を示したもので、このレポートによると、エッジリット(edge-lit)LEDsのパネルあたりの加重平均はTVsとモニタの両方で、2Q10から3Q10の間に30%減となっている。これは、パネルやバックライトのサプライヤが、コスト削減のためにデザインの最適化を一層進めたため。ライトガイド、LED効率、光学フィルムの最適化改善により必要なLED数が減り、これがLEDの過剰供給につながっている。
 Young氏は、「3Q10のLED市場軟化はパネルあたりのLEDsが大幅に減ったためであって、LED TVsの減速によるものではない。前期比で、LEDパネル出荷は、LEDチップ消費の2倍増えているからだ。また、金融アナリストはTVパネルあたりのLEDs数を過大視していることが分かってきた」とコメントしている。
 同レポートによると、3Q10、ノートブックで最もLEDs消費量が多いのがLG Displayで、これは次の四半期も続くと見られている。LGはモニタでも市場リーダだが、4Q10にはサムスン(Samsung)が市場リーダになる見込み。サムスンは、TVsでは今期、来期とも市場リーダ。3QではサムスンがトータルのLED消費でNo.1、4Qも同様でLEDs消費数量は20億個を超える。一方、LG Displayの2010年通年のLEDs消費数量は約60億個。
 2010年LEDバックライティング市場は98%成長で60億個に達する。これは同年のHB-LED市場の71%、前年比63%の成長。照明向け売上は、2015年にTVを上回り、最大の単一LEDカテゴリーとなる。
(詳細は、www.imsresearch.com)

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