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玉川大学 量子情報科学研究センターが「改ざんされない暗号」を発見

November 30, 2010, 東京--玉川大学学術研究所 量子情報科学研究センターは、開発中のY-00光通信量子暗号がデータの改ざん攻撃に対して耐性を持つことを証明した。
 今回の研究成果によりY-00光通信量子暗号は、銀行間などのデータ改ざんが重大な脅威となるネットワークへの応用へ、新しい道を開くと期待される。この結果は平成22年11月17日(水)、電子情報通信学会情報セキュリテイ研究会において発表された(“Y-00量子ストリーム暗号の改ざん耐性の検討”)。
 現代暗号学において最も安全性が強い暗号は鍵使い捨て暗号(One time pad)。しかし、現実に有効な暗号となるには、安全性の他に効率や改ざん耐性なども同時に高い性能を持つ必要がある。鍵使い捨て暗号は安全性が高いものの、効率が悪い。さらに、データの改ざん攻撃に対して全く無防備。一般的に、鍵使い捨て暗号を含む、あらゆるストリーム暗号はデータの改ざん攻撃に対して暗号自体が耐性を持つことがないと考えられている。
 しかし、暗号文を物理乱数でランダム化するY-00光通信量子暗号は、改ざん耐性を持つのではないかと期待されていた。今回の研究成果によって、玉川大学が開発している強度変調方式Y-00が改ざん攻撃に対して耐性を持つことが証明された。

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