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GE研究者がプロトタイプLEDバルブにジェットエンジン冷却技術適用

October 25, 2010, ニューヨーク--ジェネラル・エレクトリック社(General Electric Company)の技術開発部門、GEグローバルリサーチ(GE GlobalResearch)、GE Lighting、メリーランド大学(University Maryland)の技術者は、米国エネルギー省(DOE)の固体照明2年プロジェクトの一環として、一般照明へのLEDバルブ普及促進の主要バリアに対処できる、1500ルーメンLEDバルブ(標準100WハロゲンPAR38バルブと同等)の実証に成功した。
 DOEプロジェクトの一環として、GEとメリーランド大学 A. James Clark工学部のBongtae Han教授、Avram Bar-Cohen教授の研究チームとが、新しい冷却技術を開発し、実証した。同技術は、従来の冷却技術と比較すると、必要とされるLEDチップの数を削減することで効果的に熱マネージメントを行い、システムコスト低下を推し進める。
 GEグローバルリサーチの機械工学士、LEDプロジェクトの主席研究員、Mehmet Arik氏は、「これは画期的な冷却技術であり、期待は大きい。LED照明のパフォーマンスと効率向上に大きく貢献しそうだ。研究と改善をさらに進めることで、LEDバルブの効率と寿命を犠牲にすることなくパフォーマンス向上ができるかも知れない」とコメントしている。
 GEの冷却ソリューションは、同社が現在、航空機やエネルギー事業に用いている技術をベースにしている。GEグローバルリサーチは、世界第一級の流体工学の専門家を擁しており、これらの技術者はフローマネージメント技術の専門家。エアフローや燃焼制御の新しい方法を開発しており、これによって航空機エンジン、パワーを生み出すガスや風力タービンの圧力ロスやローディング特性を飛躍的に改善することを狙っている。
 Arik氏によると、ウインドタービンでエアフローを操作して風力エネルギー生成を増やすことができる。LEDsでは、デュアルクールジェットを用いて熱の転送速度を改善し、ランプ内のチップの数を減らそうとしている。
 GEのデュアルクールジェットは、高速エアジェットを供給する、微小なマイクロ流体ベロータイプ・デバイスで、これがLEDのヒートシンクに作用する。これらのジェットエアーによって自然転送に比べて10倍以上の熱転送レートが得られる。この改良型の冷却機構を用いることで、効率や寿命に妥協することなく高い駆動電流でLEDを用いることができる。一定のルーメン出力では、デュアルクールジェット改良型熱マネージメントは、必要なLEDチップ数を減らすことができる。このことは、ランプコストを飛躍的に下げられることを意味する。パフォーマンスとコストのアドバンテージに加えて、この冷却技術を用いることでLEDランプサイズや重量も減らすことができる。
 GEとメリーランド大学は現在、DOEプロジェクトの最終段階の入っており、LED照明システムの信頼性と寿命を改善する方法の研究に取り組んでいる。

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