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SynopsysがORA(Optical Research Associates)を買収

October 12, 2010, Mountain View--半導体の設計、評価用のソフトウエアで知られるシノプシス(Synopsys, Inc)は、株式非公開企業、オプティカル・リサーチ・アソシエイツ(ORA)を買収した。
 ORAの買収によりシノプシスは、LEDを用いたディスプレイや固体照明などで急成長する市場に参入できるようになり、半導体リソグラフィ装置やカメラ市場へも事業を拡大できる。今回の買収は、従来の電子設計自動化の周辺市場への展開を狙う同社の事業戦略に一致している。
 ORAのソフトウエアは、照明の操作、制御に必要なアプリケーションの設計、最適化に使用される。このソフトウエアによってエンジニアは、カメラ、望遠鏡、半導体リソグラフィ装置、プロジェクタ、ラップトップディスプレイ、自動照明、LEDを使用する固体照明などの製品に搭載される光コンポーネントやシステムを設計し、最適化することができる。光コンポーネントとしては、レンズ、プリズム、ミラーなど、システムは所望の画像、画像の均一性実現に必要なコンポーネントの組み合わせを含む。買収条件は未公表。
 シノプシスのシリコンエンジニアリンググループ、シニアVP、Howard Ko氏は、同社にとって光設計への展開は当然のステップであるとして次のようなコメントを発表している。「光システムの解析、最適化は当社の専門的なソフトウエア技術、アルゴリズムと同レベルが求められる。当社は補完的な技術、ビジョンの共有を提供できるだけでなく、両社は技術の最高峰を目指すカルチャーも共有している。両社が統合されることで、ORAの顧客だけでなく、固体照明やLEDsの成長市場に大いに貢献できる。」
 オプティカル・リサーチ・アソシエイツは、オプティクス業界に画期的なソリューションを提供している。CODE VやLightToolsソフトウエア製品で、ORAは大手の光学設計、解析ソフトウエア開発企業の一社となっている。CODEVは、光イメージング、光通信システムの設計、解析に用いられている。レンズ、ミラー、プリズムを透過、それらから反射する光の高精度解析シミュレーション、画像品質の計算を行う。結果として、たとえば望遠鏡を通した天体のような物体を正確に発見できる製品、システムが実現する。LightToolは、光の操作、制御方法の最高峰にフォーカスした3Dツール。実環境で光がどのように感じられるかを正確にシミュレートし、自動車のヘッドライト、街灯、携帯電話のディスプレイなどで光が所望の明るさ、分布、均一性が得られるようにエンジニアが設計する。
 ORAは、1963年の会社設立以来、同社のエンジニアリングサービスグループが4800を超えるプロジェクトでソリューションを提供してきた。世界25カ国に顧客を持っている。
(詳細は、www.synopsys.com)

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