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フジクラ、国内初の300W出力空冷シングルモードファイバレーザ開発

September 27, 2010, 東京--フジクラは、国内メーカで初めて、300W出力のCW(連続波)空冷シングルモードファイバレーザを開発した。
 フジクラは、光通信で培った光ファイバとその関連技術を生かし、新たなレーザ光源として市場拡大が期待されているファイバレーザの事業化に取り組んでいる。この4月には、国内唯一の高出力半導体レーザメーカであるオプトエナジーを買収し、ファイバレーザの主要部品をグループ内で調達出来る体制を確立しており、今回の開発成果はファイバレーザ事業拡大の第一歩となる。
開発品の特長は以下の通り。
(1) 完全シングルモード発振: 新開発のレーザ発振用シングルモードファイバを用いることで、完全なシングルモード発振に成功。シングルモードビームは理論限界まで絞ることができるため、高速でのステンレスの溶接・切断のみならず、アルミニウムや銅の薄板の溶接・切断も可能。
(2) 完全空冷かつ高信頼: オプトエナジー社製のシングルエミッタ高出力半導体レーザを用いることで、強制空冷方式において信頼性を確保。冷却水設備が不要となるため、設置条件に制限を受けない。
(3) オールファイバ構成: レーザ発振用ファイバだけでなく、光回路を全て光ファイバで構成。振動・衝撃・環境変化に強く、従来のレーザで必要だったミラーの交換や調整といったメンテナンス不要。また、オールファイバ構成により、装置の小型・軽量化にも寄与。
(4) 高速変調に対応: 高速ドライバ回路と高速光制御により、レーザ光の高速変調に対応。シングルモードレーザの優れたビーム品質をいかして、高速ミラーや高速ステージに対応した高速加工を実現できる。
 フジクラは、エンジニアリングサンプルの出荷開始を2011年1月、製品出荷開始を2011年4月に予定している。

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