Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

September 24, 2010, Eindhoven--レーザベースのソリューションを提供しているコヒレント(Coherent)とホルストセンタ(Holst Centre)は、フレキシブルエレクトロニクス分野で提携すると発表した。ホルストセンタは、IMECとTNOのオープンイノベーション。
　薄膜層を選択的に除去したり成長したりすることは、有機太陽電池(OPV)のような将来の電子アプリケーション、OLEDベースのサイネージや照明にとって重要な研究課題となっている。OPVやOLEDデバイスは、厚さ100nm以下でスタックされた多層で構成されることが多い。極めて微小な破片でも、デバイスの機能を停止する欠陥となり得る。
　ホルストセンタとコヒレントの提携は、エレクトロニクス薄加工装置への短パルス(ps)光源導入も含まれる。光源は、OLEDやOPVデバイスのシートごとの連続製造で高精度、欠陥の少ないレーザアブレーションに使用される。レーザは加工時間短縮に寄与すると期待されており、この提携の後の段階でのロール・ツー・ロールへの移行が可能となる。コヒレントは、アプリケーションの成果を利用して、フレキシブルエレクトロニクス製造における知見を拡張する意向。ホルストセンタは、コヒレントとの提携により、レーザベースの技術で大きく前進すると期待している。