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ハイパースペクトラル・イメージングで食物媒介病原体の早期発見

September 21, 2010, ワシントンD.C.--米国農務省(USDA)の研究発表によると、ハイテクイメージングを用いて食物媒介病原体を他の微生物と区別し、シャーレにサンプルを設置して24時間で早期発見できる。
 USDA農業研究部(ARS)の研究者は、デジタルイメージングと分光を組み合わせたハイパースペクトラル・イメージングを用い、各イメージピクセルで数100の個別波長計測を行う。ハイパースペクトラル・イメージャは、測定対象から散乱または透過する波長を計測することでこれらのフィンガープリントを特定する。
 可視光しか見えない人間の目とは異なり、ハイパースペクトラル・イメージングは、可視光とともにUVから近赤外範囲までを検出する。また、他の病原体検出研究にも適用できる可能性もある。
 人間へのキャンピロバクタ感染は、米国でも他の国々でも、食物媒介食中毒の主因となっている。固体培養でキャンピロバクタを直接成長させることはこの微生物を分離する効果的な方法だったが、キャンピロバクタを他の微生物と分離して特定することは、それらが同じように見えることがよくあるため、難しい。
 ジョージア州エイセンズの品質・安全評価研究部門のARS電子技術者、Seung-Chul Yoon氏の研究チームが、24時間固体培養でキャンピロバクタコロニーを発見するイメージング技術を開発した。通常、生の鶏肉のような食物からキャンピロバクタを分離、特定するには、数日から一週間かかり、複雑な実験室でのテストが必要になる。
 この「センシング」技術は、純粋培養微生物でほぼ100%の精度を持っており、混合培養でキャンピロバクタコロニーの早期発見に使用できる。研究者たちは、食物サンプル内のサルモネラやキャンピロバクタを発見するために、推定スクリーニング技術の開発に取り組んでいる。

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