All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

キャンデラ社の単純性血管腫治療用レーザが国内販売可能に

July 26, 2010--Syneron Medicalの子会社、キャンデラ(Candela Corp)社は、日本の厚生労働省から医療用Vbeamレーザシステムのマーケティング承認を取得したと発表した。ロングパルスダイレーザシステムが日本で薬事承認を取得したのはこれが初めて。
 いわゆる赤アザのレーザ治療は1960年代からすでに始められ、ルビーレーザ、炭酸ガスレーザ、アルゴンレーザなど様々な波長のレーザによる治療が研究され、ローダミン色素を用いた波長577nmの色素レーザによる臨床報告以降、1990年代からはパルス波ダイレーザによる治療が最も安全かつ有効であると云われている。キャンデラ社は初期の段階からパルス波色素レーザの医家向けの開発を手がけており、キャンデラ社ダイレーザを使用した医学会誌での臨床論文の総数も300を超える。キャンデラ社によると、CandelaVbeamは現在、世界で最も親しまれている血管病変治療用のダイレーザであり、60カ国、1600台以上が日々臨床使用されている。
 Vbeamから発振される波長595nmのレーザ光は、血液中のヘモグロビンに選択的に吸収される特徴がある。毛細血管が凝集した病変部では、ヘモグロビンがレーザの光エネルギーを吸収し、熱変換することで血管内壁が熱破壊されて血管を閉塞させる。また、Vbeamはレーザのパルス幅(照射時間)を調節できるという新機能を有しており、これにより毛細血管の血管径に応じた照射時間を適宜設定することが可能となった。さらに、内蔵のダイナミッククーリングディバイス(DCD)がレーザに同期し、レーザ照射直前に寒剤を吹きつけることにより皮膚を保護する。
 対象疾患は、単純性血管腫、苺状血腫、毛細血管拡張症の治療。

製品一覧へ

関連記事

powered by weblio





辞書サイトweblioでLaser Focus World JAPANの記事の用語が検索できます。

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.