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オスラム、新チップテクノロジーで赤色LEDの発光効率が30%向上

July 23, 2010, レーゲンスブルク--オスラムオプトセミコンダクターズ(OSRAM Opto Semiconductors)は、赤色Thinfilm LEDの発光効率を30%向上させることに成功し、新記録を樹立した。
 最新世代のThinfilmチップは、さらなる向上が見込まれる最適なチッププラットフォームによって実現されている。大幅な発光効率の向上は、一般照明、プロジェクターおよび産業分野における、新しいLEDアプリケーションの可能性を開く。
 最新世代の1 mm2Thinfilmチップ(InGaAlP)は、駆動電流350 mA時に119 lm/Wという赤色発光LEDとしての新記録となる発光効率を達成した(70 mA駆動時136 lm/W)。このチップはGolden DRAGON Plusパッケージに搭載され、主波長は615 nm。現時点では、この波長でこれ以上の発光効率を持つLEDは存在しない。発光効率(単位投入電力あたりの放射束)は44%(70 mA時は49%)を記録しており、642 nmの波長では50%超を達成した。
 発光効率が高くなるということは、同じ電流でありながらより高い光出力をもたらすことやより低い消費電力を達成することを意味する。また、必要な素子数が少なくなるため、省スペースで同じ明るさが実現でき、応用設計の自由度が増す。さらに、発熱量が50%近く低減されるため、冷却の必要性が大幅に軽減される。明るさを増しながら、光源をより小型化することも可能になる。
 LEDの性能が向上したことで、この新しい光源を使用するアプリケーションの可能性が大きく広がる。たとえば、超高効率の赤色LEDを用いた混色光源を構成することで、通常の白色LEDよりも遥かに質の高い高効率電球色LEDが実現できる。
 オスラム オプトセミコンダクターズのチップ技術開発責任者 Dr. Wolfgang Schmidは、「この技術は高効率な赤色を使用するすべてのアプリケーション、特にプロジェクター応用において有益だ。オスラムはこの新Thinfilmチップを搭載したLEDを、今後およそ1年で製品化する予定だ」と語っている。

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