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LCD TV向けLEDバックライトの成長を阻害するコンポーネント不足

July 21, 2010, Santa Clara--ディスプレイサーチ(DisplaySearch)の「四半期LEDバックライトレポート」によると、LEDバックライト出荷はすべての分野のTFTLCDパネルでCCFLバックライトの出荷を上回り、2012年Q4には普及率が80%に達する見込みだ。
 薄型デザイン、低消費電力、ディスプレイのパフォーマンス向上などの理由で、すべてのLCDアプリケーションでLED光源が主流となるのは明らか。ディスプレイ材料供給メーカーにとってはビジネスチャンスとなる。PMMA(ポリメチル・メタクリレート)、白色PET(ポリエステル)、それにLED基板用のサファイア。LEDバックライト関連のキーコンポーネント不足は2010年Q1から続いている。PMMA不足のためにTV導光板の生産が制約を受け、反射膜サプライヤーにとっては、LCD需要と太陽電池アプリケーションとが綱引き状態にある。また、多くのLEDメーカーはサファイア基板不足に直面している。
 「多くのLCDメーカーは、LED TVパネル出荷目標を決めた後で、主要材料供給メーカーの生産能力に限界があることに気づいた。特に、PMMAとPETは極端に不足している。両分野のサプライヤーとも、新工場の立ち上げに時間がかかること、財務負担に限界があることなどで、生産能力の拡張は遅々としている」とディスプレイサーチの調査ディレクタ、Kevin Kwak氏はコメントしている。
 こうした状況への対処として、LEDsの場合は、マルチベンダLEDクオリフィケーション、LED BLUデザインの改善によるチップ数の削減、これらのいずれも状況改善に役立っている。また、LCDメーカーとPMMAサプライヤーとの共同投資もライトガイドプレート材料確保に向けた1つのソリューションとなりうる。
 「LEDバックライトLCD TVビジネス拡大を成功させるために、LCD TVパネル、TVセットメーカーは、効果的な調達、デザインの革新、セルビジネスモデルなど、製品の競争力向上に努めるべきである、なぜなら多くの消費者はLEDバックライトLCD TVはまだ高すぎると捉えているからだ」とKwak氏は分析している。
(詳細は、www.displaysearch.com)

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