Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

July 20, 2010, Green Island--クリスタルIS(Crystal IS, Inc)は、最適殺菌波長、250nmで効率、パワー、ライフタイムの世界記録を実証したデバイスを発表した。
　最近明らかにされたテスト結果では、Crystal ISは同社のエネルギー効率のよいLEDが、現在普及している水銀ベースの殺菌ランプの置き換えに必要なパフォーマンスを持つことを初めて実証した。このダイオードは、同社独自の窒化アルミニウム(AlN)基板で製造している。
　Crystal ISのCTO、Leo Schowalter氏は「この波長で実用的なLEDsを開発するには従来のやり方では難しいことがわかった」として、新しい方法について、「この分野の研究者のほとんどは、従来の基板、サファイアを基板材料として開発を始め、商用に耐えうる寿命、パワーを出そうと苦闘してきた。当社は、こうした問題の多くを克服できた」と語った。
　Crystal ISが開発したUV LEDsは、最適な殺菌波長で動作し、効率、低消費電力、小型、長寿命が実証されており、水および空気殺菌製品用途に理想的なダイオードとなる。最初のアプリケーションとしては、冷水器、調理台のシステムなど、家庭やオフィスで使用されるシステムがターゲット。これらは、ミネラルウォータに代わるクリーン技術となる。また、技術ロードマップには、工場や自治体の浄化システムが含まれている。これらの分野では、長寿命でエネルギー効率の優れたLEDが、現行の水銀ベースの光源に対する理想的な代替品となる。