All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

集光型太陽光発電システムの日米共同実証実験を開始

June 30, 2010, つくば--産業技術総合研究所(産総研)太陽光発電研究センターは、(米国)国立再生可能エネルギー研究所(NREL)と共同で、日米両国で同一の集光型太陽光発電システム(CPVシステム)を設置し、発電性能の実証実験を開始する。
 CPVシステムは、レンズを用いて自然太陽光を500倍以上の光強度に集め、小面積の超高効率多接合型太陽電池によって発電する効率のよい発電方式であるが、天候、特に快晴率や太陽光スペクトルの影響を大きく受ける。今回の実証実験では、快晴率が高く乾燥した米国サイト(コロラド州オーロラ市)と温暖湿潤な日本サイト(岡山市京山)にCPVシステムを設置して、気候の違いが発電性能に及ぼす影響を比較する。また、日米独3カ国で製造された性能の異なる多接合型太陽電池3種を搭載し、CPVシステムの発電量を正確に予測する評価方式を開発し、国際的整合性のある測定技術を確立・標準化すること、さらにCPVシステムおよび集光型高効率太陽電池の普及拡大を目指す。
 今回の実証実験に用いるCPVシステムは、500倍の集光レンズ付きの集光型高効率太陽電池 2,400個を使い、最大出力が約15 kWの系統連系型システムであるが、このシステムを2サイトそれぞれに2基ずつ設置。システムで使用する集光型高効率太陽電池モジュールの発電効率は 28 %であり、一般的な結晶シリコン形太陽電池モジュールの約2倍。
 日本は遊休平地に乏しいために、メガワット級大規模太陽光発電システム(メガソーラー)の適地が少なく、これまで太陽光発電システムの普及は住宅用を中心に進んできた。CPVシステムは1 本の支柱に据え付けるために基礎に要する面積が小さく、平地だけでなく丘陵地にも設置することができる。今回、国内で初めてCPVシステムを丘陵地に設置することによって、丘陵地への設置工法も実証する。
 2010 年内に日米両国のCPVシステムを完成し、2011年1月より発電量と気候データの取得を開始して、性能評価方法を開発する。実証期間は最長5年間を予定。CPVシステムの発電量を正確に予測する評価方式を開発し、国際的整合性のある性能評価技術の確立・標準化を目指す。
 産総研は、国立大学法人 東京大学先端科学技術研究センターとともに、革新型太陽電池国際研究拠点に選定され、平成20年度から7年間の計画で、変換効率が40%(現在の3〜4倍)かつ、発電コストが7円/kWh(現在の約1/7)の高効率・低コストの太陽電池の開発を、国内外の研究機関と連携しながら進めている。
(詳細は、www.aist.go.jp)

製品一覧へ

関連記事

powered by weblio





辞書サイトweblioでLaser Focus World JAPANの記事の用語が検索できます。

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.