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TOPTICA、520万ユーロ ガイドスター契約獲得

June 29, 2010, Munich--TOPTICAは、南米チリのパラナル(Paranal)にあるヨーロッパ南天天文台(ESO)超大型望遠鏡(VLT)のナトリウムガイドスター開発、供給契約を獲得した。
 VLTには、4つのCW高出力レーザガイドスターが設置される。レーザは、増幅され、二倍波のダイオードレーザシステム。589nmで正確にナトリウムに共鳴する20W超狭帯域、回折限界レーザ光源(589nmナトリウムD線波長のレーザ)によって、ESOが新しいフェーズに入る。激しい国際競争に抗してTOPTICAは、2013年9月に導入予定となっているレーザの開発、供給契約を獲得した。
 TOPTICAは、狭帯域、可変ダイオードレーザ分野で長年の経験を積んでおり、今回はカナダのMPB Communications(MPBC)社と協力した。MPBCは、1178nmの狭帯域ラマンファイバアンプを新開発し、これを589nmに波長変換。TOPTICAの学術製品シリーズをベースにして、変換効率80%以上が実証された。従来、強力なCWレーザガイドスターには、主に色素レーザか固体レーザの和周波混合が用いられていたが、この種のレーザは効率が劣り、光出力にも限界があり、メンテナンスも極めて難しい。こうした状況は、ESOのレーザ部門が年月をかけて開発したEFRA技術によって一変した。EFRAはファイバラマンレーザ分野の画期的なブレイクスルーであり、589nmのハイパワーレーザの長年の懸案に対して、コンパクトで、耐久性の高い新しいアプローチと言える。TOPTICAは、ESO技術のライセンスを受け、この最新の成果を利用して他の可視波長もハイパワーでカバーできると主張している。
 TOPTICAはMPBCと共同で、約3年の期間でESO向けに、4つの耐久性の高い、コンパクトな、ターンキーレーザシステムを開発する。これには、アクティブ波長安定化機構も含まれる。これらは、チリの現行VLT望遠鏡システムに組み込まれる。この20Wの基本モードレーザ光源は、今後長年にわたり、VLT補償光学設備のバックボーンとなる。
(詳細は、www.toptica.com)

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