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世界初WDM対応32GHzシリコンフォトニクスディテクタ開発

June 28, 2010, Monterey Park--コツラ(Kotura, Inc)は、シングルチップにシリコン導波路を集積した高速水平p-i-nゲルマニウムフォトディテクタを実証した。
 「これまでの研究開発は、高速動作達成のためにサブマイクロンスケール垂直ディテクタ開発に注力していた。これらは一般に損失が高く、WDM MUX/DEMUXデバイスなどの他の機能に必要な導波路を集積することが難しかった」と同社CTO、Mehdi Asghari氏は開発の経緯を説明している。「当社が開発した水平ジャンクションディテクタは、従来の設計の問題点を払拭し、高速動作をサポートする新たな構造だ。さらに、ハイパフォーマンスWDM動作に必要な大きな導波路を含めて、様々な高さの導波路に適合可能だ。これらの構造により、標準シリコンプロセス技術を利用して、同一チップ上にフォトディテクタを集積することができ、極めて低損失、ハイパフォーマンスが実現できる。1Vバイアス、1.1A/W応答、ダークカレント<300nA、ファイバとの結合損失1.2dB以下、光帯域32GHz以上のパフォーマンスを実証している。」
 オラクル・アメリカ(Oracle America, Inc)のSun Labs、このプロジェクトの主席調査官、Dr. Ashok Krishnamoorthy氏は、「光インタコネクトにとって、低損失、高速、製造容易なディテクタは不可欠のコンポーネントだ。この水平ジャンクションディテクタは、多くの点で大きな進歩であると言える。なかでも、SMFとの結合が容易である点は大きい。これによって、波長多重シリコンベースの光インタコネクトに道が拓かれ、ハイパフォーマンスシステムにおけるコネクタや配線の複雑さが緩和される。」
 Koturaは、WDMとディテクション機能をワンチップに集積できるようになっている。シングルシリコンフォトニクスデバイスが、100WDMチャネルの光を単一の光ストリームとして取り込み、波長を分離し、各波長を個別のディテクタにルーティングできる。Asghari氏は、「当社では、シングルチップに、各チャネル40Gbps動作で、100のレシーバチャネル集積が見通せるようになった」と話している。
 Koturaの水平ディテクタは、DARPAのUNIC(Ultra-performance Nano-photonic Intrachip Communicatons)プログラムの一部として開発された。

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