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ナノマーケッツ、電力マイクログリッドの展望を分析

June 14, 2010, Glen Allen--ナノマーケッツ(NanoMarkets)のスマートグリッド・アナリシス(SGA)グループが発行した「マイクログリッド市場と市場機会」によると、シスコ、GE、IBM、ロッキードマーチン、シーメンス、ベライゾンのような巨大企業は、マイクログリッドの市場性を追求している小規模のスペシャリスト企業と手を結ぼうとしている。マイクログリッド市場は、2015年には18億ドル規模に達すると予測されているからだ。
 スマートグリッド業界分析レポートは、エネルギー貯蔵、ケーブル、インシュレータ(絶縁体)、センサなどにも及んでいる。また、伝送装置や配電装置、再生可能エネルギー統合、アジアとヨーロッパのスマートグリッド市場についても、SGAは近々、追加レポートを発行する。
調査の要点
・マイクログリッド分野の市場機会の40%以上が、公共施設/キャンパスへの導入となる。SGAの予測によると、これらは2015年には約7億7500万ドル規模になる。これまでマイクログリッド導入を検討してきた小規模施設は、コストがかかりすぎるとの認識を持っている。しかしSGAは、キャンパスや公共施設ネットワークのメガワット(MW)あたりのコストは、2015年までの間に約15%下落すると見ており、マイクログリッドは、大学、病院、軍事/警察施設を含む小規模施設にとって経済的に導入可能になると予測している。
・マイクログリッドは、ヨーロッパや発展途上国での展開が強調されることが多いが、SGAは今後10年で市場の半分以上が北米で展開されると見ている。これには理由がある。1つは、米国の大規模大学の中にはすでに数年来、初期的なマイクログリッドを設置しているところがあり、このような概念は十分に確立されていることがある。また、北米ではエネルギー品質に対する要求が高まっており、発電容量増強に比べるとマイクログリッド導入の方がこうした要求に、より経済的に応えることができると見込めることがある。最後に、米国では、軍の「エネルギー保証」「カーボン排出量正味ゼロ」の一環として軍用のマイクログリッドは堅調に伸びると予想されることがある。2015年までに北米のマイクログリッド市場規模は10億ドルを超えると予想される。
・マイクログリッドというコンセプトは技術的に未成熟であるため、特殊マイクログリッド関連製品およびサービスは高価であった。このビジネスで成功を収めているとSGAが考えているマイクログリッド専業会社には、Balance Energy, BPL Global, Encorp, NSEE, Pareto Energy, Valence Energy, Viridity Energyがある。SGAによると、これらの企業に対するマイクログリッド市場の要求は、電源の自動化、エネルギー管理、モデリングとエネルギーのシミュレーション、デマンド/対応管理、エネルギー取引プラットフォーム。要は、ビジネスチャンスはスマートグリッド全体と同等であるということだが、価格やパフォーマンスに関してはマイクログリードのニーズに合わせたスケールが必要になる。

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