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コーニング、新世代グリーンレーザ技術を発表

May 26, 2010, N.Y.--コーニング(Corning Incorporated)は、シアトルで開催中のSociety for Information Display(SID)主催DisplayWeek 2010で新しいCorning G-2000グリーンレーザのデモンストレーションを行っている。
 G-2000グリーンレーザは、光出力、効率、帯域で業界最高の商用パフォーマンスを実現しており、ポータブル・マイクロプロジェクタ機器市場での高まる需要に十分に応えるものである、とコーニングはコメントしている。
 コーニングは2008年(SID)にG-1000を発表し、今回のG-2000は第2世代。G-1000技術からパフォーマンスが改善されており、G-2000は前世代より輝度は30%、効率は60%、帯域は20%向上している。
 コーニングのグリーンレーザ担当ジェネラルマネージャ、Thomas Mills氏によると、マイクロプロジェクション市場は、コーニングの顧客にとって大きな市場機会となっている。「G-2000は、現在の商用市場で、輝度、速度、効率が最も優れている。こうした点から、G-2000はLEDベースのプロジェクタのような代替ソリューションに対して、顧客が切望していた競争力を提供するものである」とコメントしている。
 マイクロプロジェクタは、家電業界で大量普及が見込まれており、要求性能が益々重要視されるようになっている。デバイスメーカーは、10ルーメンを超える輝度、WVGA(wide-video graphics array)以上の解像度、少なくとも2時間のバッテリー寿命を求めている。G-2000グリーンレーザは、こうした厳しい要求に最高の解を提供するものである、とコーニングは説明している。
 G-2000の光パワーは80mWであり、20ルーメンのプロジェクションが実現可能。WPE(wall-plug efficiency)は8%でバッテリーライフを長寿命化。変調帯域は150MHzで、WXGA解像度が可能。10-60℃の温度範囲で安定したグリーン出力が得られ、広い温度範囲で熱安定性が実現できている。高さ4mm、スリムなフットプリントで、今日のモバイル機器にマイクロプロジェクション組込を可能にする。
 MEMSベースのピコプロジェクタソリューションを開発しているオパスマイクロシステムズ(Opus Microsystems)の社長、Andrew Hung氏は、「市場は10ルーメン以上の輝度、WXGAの解像度に移行しつつあり、当社としては競合を凌駕するソリューションの開発を必要としている」と語っている。同社は現在、新しい世代のモバイルプロジェクション用に、複数のピコプロジェクタデザインでG-2000の評価を進めている。
 コーニングのG-2000グリーンレーザは、現在サンプル出荷中。商用生産は2010年下期の予定。

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